インターネットが急速に発展した要因の一つに情報検索・提供システムのWWWが挙げられる。WWWシステムを見た場合、情報の提供側と利用側を次のように区別することができる。
・情報提供側:WWWサーバ(Webサーバ)、サーバープログラムが稼働
[WWWサーバの例]
Apache:インターネット上のWWWサーバの大半を占めるといわれているフリーソフトウェアとして無償公開されている。
IIS:Microsoft社のサーバ系OSに同梱されているWWWサーバで、社内情報システムなどでよく利用されている。
[事例]
・情報利用側:WWWクライアント、WWWブラウザ(Webブラウザ)と呼ばれるソフトウェアが稼働
[WWWブラウザの例]
IE:Microsft社のWebブラウザ、Windows OSに標準で組み込まれているため、多くの人が利用しているブラウザ
Firefox:Mozilla Foundationが開発・公開しているオープンソースのWebブラウザで、Windows版、Linux版、Mac OS X版があり、無償で入手・利用することができる。
Chrome:Google社が開発・公開しているオープンソースのWebブラウザで、Windows版が無償で入手・利用することができる。
Safari:Apple社が独自に開発したWebブラウザで、Mac OS Xの標準のブラウザ。Windows版が無償で入手・利用する子ができる。
近年、スマートフォンによる情報利用(閲覧)が急増している。
[事例]
2015年5月10日の週のあるサイトへのアクセスで用いられたブラウザ、IEのバージョン、OS
2014年6月1日の週のあるサイトへのアクセスで用いられたブラウザ、IEのバージョン、OS
2013年6月2日の週のあるサイトへのアクセスで用いられたブラウザ、IEのバージョン、OS
2012年6月3日の週のあるサイトへのアクセスで用いられたブラウザ その時のIEのバージョン その時のOSの種類
2011年10月30日の週のあるサイトへのアクセスで用いられたブラウザ その時のIEのバージョン その時のOSの種類
WWWに関する事項
URL:Uniform Resource Locator
インターネット上の膨大な情報リソースを一意に表記するもので、例えば宮古短大のWebページの学長からのメッセージのページのURLは次のようになっています。
http://www-myk.iwate-pu.ac.jp/hongaku.html
前から使用するプロトコル、サーバーのドメイン名、サーバ上のデータの位置を表します。
HTML:Hyper Text Markup Language
HTMLは構造化タグ言語の一つであり、WWWサーバでWebページを作成するために用いられている言語で、テキストファイルの中にタグと呼ばれる文字列を置くことで、文字の大きさやフォントを指定したり、現在参照しているテキストから他のページの他のテキストや他のWWWサーバに移動できるHyperLink表現をしたり、画像や音声をホームページに取り込むことを指定したりすることが出来る。
Proxy:代理サーバー
Proxyは、WWWサーバとWWWブラウザの中間に入って、両者が直接通信しないで、間接的に通信をする双方の代理として機能し、(a)~(d)を提供することで通信の効率的利用やセキュリティの向上を図っている。
(a)キャッシュ機能:通信回線の混雑緩和、スループットの向上を目的とする。
(b)ファイヤウォール機能:ネットワーク外部からの侵入と内部からの情報流出を防ぐ。
(c)マルチプロトコル機能:WWWブラウザのリクエストに応じて、httpやftpなど色々なプロトコルでサーバと通信する。
(d)コード変換機能:HTMLに含まれる漢字コードの変換を行う機能を持つ。
パソコン単体で利用するときにインターネットに接続(セキュリティ的には推奨しない)
NTT東日本フレッツ:フレッツ接続ツールを利用して設定
ダイヤルアップ接続(一般電話回線を用いてインターネットに接続):
一般回線とモデムを用意する。
プロバイダーから提供された電話番号、ユーザID、パスワードをWindows 7の場合ネットワークと共有センターから「新しいネットワーク」を選択し、「ダイヤルアップ接続をセットアップします」の中で設定し、その接続先を実行する。
ルータを利用してインターネットに接続(セキュリティ的に推奨)
有線LANで接続:
DHCP接続の場合:LANケーブルのモジュラージャックをパソコンに接続することで、自動的にIPアドレスなどインターネット接続に必要な設定がされるので、自動設定後に利用することができます。
DHCP接続でない場合:ネットワーク管理者から与えられた、IPアドレス、ネットマスク、ゲートウェイアドレス、DNSアドレスなどをネットワークと共有センターから「新しいネットワークのセットアップ」で設定し、LANケーブルを接続することで、利用することができます。
無線LANで接続:
接続する無線LANの管理者からSSID、暗号化方式、暗号化キーを教えてもらい、ネットワークと共有センターから「新しいネットワークのセットアップ」で入力し、設定します。設定項目の内容が一致していれば、無線LANのエリア内でインターネットに接続することができます。
宮古短大の場合
ビジターネットワーク:ネットワーク接続申請を必要としないネットワークで、インターネットの利用を目的としている。
ビジターネットワークを提供している無線LANに接続する。→無線LAN利用方法
ビジターネットワークを提供している有線LANに接続する。→利用方法
学内ネットワーク:ネットワーク接続申請を必要とするネットワークで、学内のネットワークを利用(Wドライブ、学内情報システム等)することを目的としている。
リモートアクセスVPNを利用して、インターネットから学内ネットワークを利用することができます。
[情報処理演習室2,3に関して]注:利用にあたっては、上記の学内ネットワークの接続申請を済ましている必要があります。ウイルス対策ソフトの有効期限が近付いてきたときや年度の変わり目では更新する必要があります。
情報処理演習室2,3には、自分のパソコンを持ってきて利用できる環境が整っています。
有線LANケーブル、電源
WWWの利用拡大に伴い、システム内のデータ量は増大し、そのデータを保持する記憶装置の必要性が増大してきた。この記憶装置の実現の方法として、ネットワークを利用した次の2つの方法がある。
SAN(ストレージエリアネットワーク)
ハードディスクなどの記憶装置(ストレージ)とサーバの両者を専用のネットワークを使って接続する形態。
サーバに直接接続されているイメージ。
NAS(ネットワーク接続ストレージ)
ハードディスクなどの記憶装置(ストレージ)をLAN上に配置し、クライアントなどから使用する形態。
インターネットの高速化に伴い、従来のコンピュータ上のストレージ(保存場所)に対してインターネット上でストレージを提供するサービスが始まっている。
インターネットの利用当初は、一般ユーザは情報発信者ではなく、情報の受け手であったが、近年のインターネットの普及により、ブログ等での情報発信での利用が多くなり、双方向での情報交換が行われるようになり、新たなWebの活用形態が出てきた。このような新たなWebの利用形態をWeb2.0と呼ぶようになった。
「ネット上の不特定多数の人々を受動的なサービスの享受者ではなく、能動的な表現者と認めて積極的に巻き込んでいくための技術やサービスの開発姿勢」梅田望夫
多くの組織では、業務効率化のためコンピュータシステムを利用している。
従来の組織では、このコンピュータシステムを組織内に構築・保持し管理・運用を行っている。
これに対して、組織内にコンピュータシステムを保持しないで、インターネット上に存在するコンピュータシステムを利用することをクラウドコンピューティングと呼ぶ。
[クラウドコンピューティングの利点]
組織内に、サーバやソフトウェアを保持しないので、保守・管理が容易で管理コストがかからない。
コンピュータシステム専門の企業が用意したものを利用するため、初期投資を抑えることができ、また稼働までの期間が短くできる。
インターネット経由で利用、管理が出来るので場所を選ばず使用することが出来る。
拡張・縮小が簡単に出来る。
[クラウドコンピューティングの欠点]
信頼性やセキュリティーの保証
システム構成が不明でセキュリティー対策の度合いも不明
[例]
Amazon Web Services 紹介ビデオ 紹介ビデオ
HTMLの5番目のバージョンで、従来のバージョンでは難しかった、ブラウザの中での動画再生やグラフィックの描画、位置情報の取得などが簡単にできるようになっており、スマートフォンのブラウザを中心に普及しつつある。