2010年8月1日(日) 岩手山麓の湧水探し

吉木,今野・常田・松浦(3年)

3年生3人に,岩手山麓の湧水点を探させる課題を与えました。
地形縦断形,地質境界,土地利用などの情報を総合的に検討して,どのあたりに湧水点があるか予想を立てて,実際に探すというものです。
私が車を運転して,学生が行き先を指示します。かなり難しい課題ですが,はたして何か所の湧水点を見つけられるでしょうか。

岩手山の南麓,小岩井農場に近い岩手山神社に来ました。

この神社には美味しい水を汲みに来る人が多いので,きっと湧水点があるはずです。

……。」

次第にヤブが酷くなり,
しまいには背丈よりも高いヤブこぎになりました。

吉木ゼミの調査は,こうでなければ「らしく」ありません。









「わっ,ちょっ

今日,最後の湧水点探しです。農道の跡らしき道をたどりました。

生出の湧口とは別の湧水地点です。
大きな樹木の葉に隠れて,こんこんと水が湧き出していました。

自衛隊演習場・駐屯地の東側には,あちこちにこのような湧口があります。

湧き出し口では砂や小石が舞っていますが,水は透明です。

次に,地形図を頼りにして,
岩手山東麓の自衛隊演習場東側にある「生出の湧口」に来ました。

柳沢大湧口と異なり,上水道として取水していないので,屋根などは設置されていません。
日が差し込むので,湧口に水草が繁茂していて,幻想的な泉です。

岩手山の南麓の調査を終え,「柳沢大湧口」に来ました。

今日は湧口を見る許可を取っていないので
取水施設下流側の排水溝の水だけを見ました。

予想した場所に,それらしき横穴が空いていました。
水がしみ出ている程度でしたが,ここが谷の始まりで間違いなさそうです。

また別の湧水候補地に向かいます。

ここはヤブこぎになりそうだったので,
虫除けスプレーをかけたりして念入りに準備しました。

等高線が示す浅い谷地形の上流端に,採水施設と思われるものが設置されていました。
予想通り,ここから水が湧いているようです。

幸先のよいスタートです。

事前に調べて怪しいと思われた場所に向かいます。

岩手山神社の西側を流れる林ノ沢。
火山体から直接流下してくる沢で,砂防ダムだらけです。

これは湧水を源流とする川ではありません。

水の味はいかがですか?

せっかく来たので,神社にお参りします