2011年8月13日 八幡平植生調査 黒谷地周辺 [今野さんの卒論]  
吉木,今野・松浦(4年)  

今野さんの卒業研究は,なかなかテーマが決まりません。
周氷河地形を研究したいと言うので,岩手山,栗駒山と歩きましたが,結局良いフィールドは見つかりませんでした。

ということで,紆余曲折の結果,八幡平周辺の亜高山帯針葉樹林について研究してもらうことになりました。
昨冬に八幡平山系の高解像度オルソ空中写真が手に入ったときに私が提案したときには拒否されましたが,半年を経て,ようやく受け入れてくれました。

最初の調査地は,黒谷地付近のオオシラビソ林です。
松浦君も手伝いに来てくれました。 朝5時に大学出発予定でしたが,調査の当事者である今野さんが寝坊したので,朝6時に大学を出発しました。

どんな樹種が分布しているか,1本1本について記録していきます。 ヤブの中に入ってから,すでに4時間。 ちょっと,うんざりしてきています。

ヤブの中では周りも見えず,自分の位置も分かりません。 GPSが頼りです。

茶臼岳との中間あたりで,ヤブこぎの準備。
背丈を超える笹ヤブをいざ目の前にすると,気軽には突っ込めません。
少し時間を取って,気合いを入れます。

黒谷地のベンチで昼食を食べた後,時間があるので安比岳方面の登山道周辺の植生を観察に行きます。

黒谷地に到着。

一方,松浦君は虫さされの薬を塗っています。
男のくせに弱々しい…,なんて言いません。
肌が弱いのにヤブの中の調査につきあってくれるなんて,とても男らしいと思いますよ。

今野さんは余裕の笑顔。
矯正器具も取れて,きれいな歯並びになりましたね。

安比岳方面は蚊がひどいのでサッサと切り上げ,午後4時に駐車場に戻ってきました。

湿った場所では蚊が多くて,デリケートな松浦君には耐え難いようです。

あちこちで倒木が道をふさいでいます。
年輪欲しい。