2.現代企業と情報システム

1 情報と意思決定

企業は、構成メンバーの意思決定と行動によって動いていく。

社長、最高責任者の決定と行動
重役の決定と行動
末端の決定と行動

情報は意思決定と行動を左右する

もし、世界の全ての事がわかっていたなら?

間違った情報しか与えられなければ?

正しい情報が与えられても、間違った判断を行うと?

⇒適切な情報と情報を決定に変換できる優れた能力が必要

意思決定と情報収集・分析

個人:個人が情報収集を行い、個人が意思決定を行う。

企業:末端、中間、上層部が情報収集を行い、その情報を元に意思決定者が意思決定を行う。

このような情報システムを作る事が、経営情報システム(Management Information System)

2 変換プロセスとしての企業

企業が担う変換プロセス

インプット(原材料、生産設備など) → 変換プロセス → アウトプット(製品、サービス)

企業が行う変換プロセスを行うため、制御するために流れる情報

インプットの状態、インプット中の状態、アウトプット中の状態、アウトプットの状態

⇒オフィスにより、行われる。

3 企業活動にかかわる情報の流れ

企業外から企業に入ってくる情報

生産要素市場

労働市場:労働人口、労働者の質

資本市場:資金の調達可能性、利子率

原材料市場:原材料の価格、新しい機械や原材料の情報

生産要素からのインフロー

生産要素の状況:材料入荷情報、採用状況など

生産要素からのアウトフロー

売上や出荷など

企業内の情報

操業状態:

生産指示:

企業から外部へ出て行く情報

資本市場へのPR

製品、サービスの流れのコントロール

⇒現代の企業にはいろいろな情報の流れが必要不可欠であり、これらを有効に関連付けたり活用しなければ生存・存続する事ができない。

4 情報技術と経営情報システム

現代の企業では、企業内外の情報の流れの増大と蓄積情報の肥大化

コンピュータ、通信技術などの情報技術(Information Technology)の発展に深く関係

→低コスト・高性能のコンピュータにより、小規模な企業での情報処理が可能

コンピュータの特性

高速に大量の計算を正確に処理する能力

計算集約的な対人インターフェイス

意思決定に対する支援

高度な情報処理能力

→企業が変化する環境に柔軟に対応できるための情報システムの中核の役割

コンピュータをベースにした経営情報システムについての基本的な事柄を習得する。

next