2011年9月24日 八幡平植生調査 網張スキー場の脇 [今野さんの卒論]   吉木,今野(4年)  

写真を撮る今野さん。
何かに集中すると,自然と口が開きます。
現代っ子ですね。

ということで,網張スキー場の土壌断面です。
表層下10cmくらいにTo-aテフラが散っていて,それより下位の黒色土にも何層かのテフラが確認できます。

続いて,調査範囲の土壌断面を観察します。
慣れた手つきで,今野さんが穴を掘り始めます。

開始から約1時間,ようやく年輪の輪切りを採取できました。

午前中の植生調査は終了。
これから,お昼休憩です。
鼻の頭に何かついてるよ。

とは言っても,太い木をノコギリで切るのは楽ではありません。
切れば切るほど木がたわみ,ノコギリの刃が挟まれるので動かなくなります。

他の丸太を1本採取し終えた私も,今野さんの手伝いに参戦します。

ノコギリを挽く回数を多くするのではなく,一挽きに力を込めて挽いていきます。
頭頂部の髪,まだ大丈夫そうでしょうか。

午後は,オオシラビソの年輪を採取します。
手頃な倒木を見つけ,ノコギリで輪切りにします。

調査地の様子。 ササが濃くて,なかなか周囲を見通せません。
こういう場所では,自然と無口になります。

で,今野さん,どれがどの山か分かりますか?

網張スキー場の登りから,葛根田川方面を振り返ったところ。
誰も登ってこない,静かな登山道でした。

今回の調査の前に,新しいデジタルカメラを買いました。ミラーレス一眼,ソニーのNEX-5です。
型落ちなのでレンズ2つ込みでも5万円もしませんでしたが,今までと比べると画質の良さに驚きです。
ホームページでは写真サイズを縮小しているので関係ありませんが,きれいに撮れると写真を撮るのも楽しくなります。

今回の今野さんの調査は,網張スキー場です。 ここは,かなり濃密なササヤブでした。

網張スキー場の駐車場にて。
新しいカメラなので,拡大すると鼻の頭が苺のように可愛いく(?)写っていました。
(この写真サイズではわかりませんし,わかるような写真を掲載したら殺されます。)
ほとんどの登山者はリフトを使って登っていましたが,私たちは歩きで登りました。

To-aテフラ以外は初めて見るテフラばかりで,何をどう書いていいのやら。

もう午後3時。
暗くなる前に写真を撮り,すぐに断面スケッチを開始しなくては。

でも,今野さんの穴掘りなんて,まだまだ素人です。
穴掘りで博士号を取得した男の技を披露してやりました。
プロは一撃一撃の強さが違うんですよ。

30分たっても,切れません。

網張スキー場の上部にて。
ヤブに突入する前に,休憩して,気合いを入れているところです。

網張スキー場から,高倉山・三角山方面。
はるか遠くには,秋田駒ヶ岳も。