2011年9月14日 八幡平植生調査 大深山荘泊まりの1泊2日調査 [今野さんの卒論]
吉木,今野(4年)
今回の今野さんの調査場所は日帰りでは肯定的に厳しいため,泊まりがけで行きました。
常田君も松浦君も泊まりがけでの調査まではつきあってくれないので,一番下っ端の私だけが同行しました。
【1日目】
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調査を終え,帰路を急ぎます。
この時点で13:30.。
時間的にはギリギリです。
大白森近くのオオシラビソ林を調査しました。
その後,登山道脇のガリーの壁面に露出した土壌断面を観察しました。
稜線部にもオオシラビソが生えています。
ただし,冬の強風のためか,上部が折られていて,根元の太さの割りに背は低いものばかりです。
今日,調査する目的の場所は,今野さんの指し示す先にある平らな山“大白森”です。
ところどころ,登山道がこんな状態になっている部分もありました。
遠くには秋田駒ヶ岳が見えています。
大深岳の南西,標高1300m以上の県境稜線ですが,このあたりだけはスギがあちこちに見られます。
意外でした。
【2日目】
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9月半ばですが,湿原はすでに秋色です。
八瀬森・曲崎山方面への登山道。
先ほどまでの道と違い,笹で道が覆われかけています。
中途半端な高さで,腰に悪そう。
植生調査地点から大深山荘までは,歩いて10分ほどの距離ですが,ためしに私のザックを今野さんが担いでみました。
初めて20kgくらいの重さのザックを背負った感触は,いかがですか?
大深岳の北斜面で植生調査をしましたが,
今回も写真はありません。
濡れたヤブの中での調査は,写真どころではないので。
この写真は,登山道の脇を削った土壌断面です。
結構厚い腐植土層が発達し,そのなかにTo-aテフラが散らばっていました。
丸森山周辺です。 次第に空が明るくなってきました。
今日はともかく,明日は天気が良くなってくれるはず。
すでに16時をまわっていますが,まだ大深岳から源太ヶ岳に向かっている途中です。
結局,登山口の松川温泉に着く前に日が暮れてしまい,ライトをつけての下山になりました。
なにっ,こんなところにスギ!?
本と見比べても,スギ以外に対応しそうなものもないし…。
6時過ぎに大深山荘を出発し,霧のなか,大深岳を目指して登ります。
今野さん曰く,初めての山小屋泊まりは快適だったそうです。
大深岳の南の登山道分岐点にて,道を確認します。
陽が昇るにつれ,次第に霧が晴れてきました。
で,分かりましたか?
道端の植物を,図鑑を見ながら調べます。
でも,開いているページは針葉樹。
まだ,針葉樹も覚えていないの?
途中,登山道整備のために伐採されたオオシラビソがあったので,その直径と年輪数を数えてみることにしました。
朝早く出たのですが,あいにくの雨模様。
雨がやむのを車中で待ち,10時に出発。
泊まりがけなので汗をかきたくないのに,湿度が高いなかを歩き始めます。
源太ヶ岳山頂にて,地図を見ながら山の確認。
どれがどの山なのか,分かりますか?
源太ヶ岳山頂から見た大深岳。