2011年5月3日 馬返し登山口から岩手山・不動平 [今野さんの卒論テーマ探し]   吉木,今野(4年)

4月5日に続いて,今度は馬返しから岩手山に登りました。
今回の観測の結果,今野さんが卒論で調査してみようと考えていた不動平の微起伏は,
どうやら周氷河地形ではなさそうです。
ということで,ここで卒業研究をすることはなくなりました。
そのかわり,お鉢の底で縞状の構造土を見つけました。

寒さをこらえて,必死に写真を撮る今野さん。
今回の調査も,風が強くて寒かったです。

このポコポコとした小さな高まりが周氷河地形かどうか考えたのですが,

@砂礫地に草が点々と生えていたところに登山道を通した。
A登山道がえぐれ,その深さに合わせるように周辺の砂礫地も侵食されたが,草が生えている場所は侵食されなかった。
B砂礫部分だけが低くなり,結果的に,草に覆われた高まりができた。

ということで,周氷河地形ではないだろう,という結論に。 なので,研究にならないまま調査終了!ということになりました。

でも,今回は扉が開いて使える状態でした。
入らなかったけれど。

八合目の小屋に到着。
ここで,お昼ご飯。

一つ一つの高まりは,こんな感じです。

びっしりとエビの尻尾が。

不動平の全景。

ここから,不動平に点在するかまぼこ状の微起伏の写真を撮りました。

不動平避難小屋の裏にある不動岩へ登ってみます。

意外と簡単。

続いて,不動平の避難小屋に到着。
あいかわらず,半分は雪の中。

今回も,やっぱり滑って帰ります。

八合目まで,あと少し。
昨夜は雪だったのか,灌木には小さなエビの尻尾がついていました。

なかなか進みません。
「 今野さん,大丈夫?」

私(吉木)は元気です。
(今野さんのペースならば,だけれど…)

一合目。
元気そうに見えても,すでにバテ気味?

八合目の小屋のてっぺんがようやく見えてきました。

森林限界を超えました。
一般登山道でも,かなりの高度感があります。

お鉢の底で見つけた縞状土。
なんとなく,粗い礫が列をなしている様子が分かるでしょうか?
この程度の縞状土なら,ひと冬で作られるのでしょう。

妙高山の山頂。
左側の遠くには,最高峰の薬師岳の山頂が見えます。

せっかくなので,お鉢の中にある妙高山に登ることにしました(写真右側の山)。