2010年5月22日(土) 測量練習 その4 斜面形状の測量と土壌断面観察
レベル,トランシットを使った測量に続いて,斜面測量器を用いた測量を体験してもらいました。
原理は単純なので,三角関数の計算と表計算ソフトの練習と言った方が適切かもしれません。
木曜日に,学内で斜面測量器の扱い方と計算方法を練習しました。
週末を利用して,岩手大学滝沢演習林谷の横断形を測量し,斜面位置によってどのように土層断面が異なるのか,穴を掘って観察しました。
かつて,佐野ゼミの小川君に手伝ってもらって,
アルミアングルやアルミ板で自作した斜面測量器です。
谷底から尾根に向かって,方位と勾配を測定していきます。
写真は,方位を測っているところです。
測量したラインに沿って,私も含めた4人それぞれが穴を掘り,
それらの土壌断面を観察しました。
学生は初めての穴掘りで全然腰が入っておらず,
ほとんど掘れません。
同じ時間内に私が掘った穴の深さを見て,
自分たちは頑張ったと言う資格がないことを痛感したようでした。
写真は,土の色を土色帳で確認しているところです。
地層すら観察したことがない学生に土壌層位を観察させるのは,
難しすぎる課題だったかもしれません。
測定中の今野さんの前方では,
作業員の松浦君が邪魔になりそうなヤブを刈り払っています。
上下関係がはっきりした3人組です。
これは,勾配を測っているところです。