7,8,9章のまとめ

経営情報システム

コンピュータの発達により、経営へのコンピュータ利用が考えられるようになり、構築された組織全体の情報システム。

初期の経営情報システムでは、その当時のコンピュータの性能、システム開発能力が低かったため、使用頻度の高い日々の業務(伝票処理など)の開発で終わった感があり、その恩恵を主に受けたのは業務担当者であり、他の組織に属する人(特に経営者)には、十分な情報システムではなかった。

また、システム開発にあたり、日々の業務の積み上げにより組織全体の情報システムの構築を目指していたため、経営者にとって必要な対外的な情報や未来的な情報を扱える情報システムにならなかった(組織内の情報は集約することが出来た)。

意思決定支援システム

経営情報システムでは、結局日常業務のコンピュータ化がメインなシステムとなり、意思決定者(経営者)が望む情報システムではなかった。

意思決定者が必要なものは、半定型的な問題を解決するに当たって意思決定者を対話的に支援するコンピュータシステム。
(経営情報システムで構築されたコンピュータシステムは定型的な問題を解決するもの)

このため、経営者にとって必要不可欠であり重要な「意思決定」を支援する目的で作られた意思決定者の為の情報システム。

戦略的情報システム

経営情報システムでは、結局日常業務のコンピュータ化がメインなシステムとなり、組織が生き残っていくための組織の戦略に対応したものではなかった。

経営者は組織の戦略に即し、組織が生き残っていくために有効な情報システムを求めた。

そのため、組織戦略に対応した情報システムや組織戦略の立案を支援する目的で作られた情報システム。