組織構造と情報処理

公式的構造と非公式的構造の把握

公式的構造: 組織図などによって明示的、意図的に設計された構造

非公式的構造: 組織構成員の自発的活動や相互作用を通じて暗黙のうちに生み出された構造

例:岩手県立大学  岩手銀行

→ 明示的に表される公式的構造と暗黙のうちに生み出された非公式的構造をサポートする情報システムが必要とされる。
非公式的構造は、時間などにより発生したり、変化するので、それに対応できる情報システムが必要とされる。

大組織における分化と専門化

組織が大きくなると組織の全体的な活動を効率的に行えるように、個々の業務に水平的、垂直的に分化される。

分業が細目化されると行う活動が限定されるようになり、専門化が進む。

 

 

→分化された業務間の調整や統合を行う情報システムが必要となる。
 細分化された業務に適応した情報システムが必要となる。

1人の管理者がコントロールできる範囲

下位者の管理に必要な情報処理量と管理者の情報処理能力によって定まる。

→管理者による、下位者の管理に必要な情報処理を軽減する情報システムが必要となる。
 管理者の情報処理能力を拡大する情報システムが必要となる。

権限構造と情報処理

集権的組織と分権的組織

組織には、権限をトップに集中させる集権的組織から決定権を職能に応じて下位に分散している分散的組織がある。

集権的組織では、トップの情報処理負担が高くなる。

分散的組織では、各構成員が自らの権限で処理や意思決定ができるため、臨機応変に対応できる。

→迅速かつ正確な意思決定と、決定事項の迅速かつ正確な伝達させる情報システムが必要
 共通した情報処理を重複して行わない情報システムが必要
 組織としての意図を反映する情報システムが必要