組織の情報処理は個々の構成員により行われる。
→個々の構成員による情報処理の特徴を理解する必要がある。
【特徴1】個人の情報処理能力
個人の情報処理能力には個人差がある。
→画一的な仕事量を決められない
個人の情報処理能力には限界がある。
→限界を超えた場合、処理能力が低下したり、重要な細部を省略し単純化してしまう認知単純化の傾向が表れる。
→全体的なパフォーマンスが低下する。
→個人の処理能力を拡大させ、処理能力の低下や認知単純化が起きないような情報システムが必要
【特徴2】認知スタイルの違いによる、問題解決方法の違い
分析型:問題に対する分析から、問題解決を行う方法。分析が行われると例外のデータは捨てたり、無理やり分析結果に合わせたりすることが行われる事がある。
ヒューリスティック型:過去の経験に基づく試行錯誤を通じて、問題に関連する仮説を立証していく事で、問題そのものを解決させていく方法(時間が掛かる)
→認知スタイルにより問題解決が異ならないようにサポートする情報システムが必要
分析型では、分析結果に合わないデータが捨てられたり、間違った解釈がされないようにサポートする情報システムが必要
ヒューリスティック型では、試行錯誤が短時間で行われるようにサポートする情報システムが必要。
【特徴3】やる気によりパフォーマンスが変わる。
構成員の行動が自分の利益にどうつながるかの提示
情報処理により、自分の意思決定の向上や内的外的報酬の獲得につながる見込みが必要。
情報システムを使用することで構成員の地位を脅かす不安を与えないことも必要。