情報化社会

情報化社会とは

情報化社会とは?

→情報が諸資源と同等の価値を有し、それらを中心として機能する社会の事

[例]

新聞・テレビ・ラジオから情報を得る:情報媒体から情報を取得する。

インターネットから情報検索:情報媒体にキーワードを発信し、情報を取得する。

インターネットショッピング:情報媒体に個人情報を提供。

電子決済・オンラインバンキング:情報媒体に個人情報を提供し、企業間で情報の適合性(クレジット情報など)を提供・取得し、金銭のやり取り情報を提供・取得。

電子マネー:残高情報の提供、購入情報の取得、支払処理

ポイントカード:個人情報の提供、ポイント情報の提供、購入情報の提供、ポイント処理

ホームページ・ブログ・Twitter:個人情報の提供、個人の状態の提供、友人などの状態の取得

→ 日常の様々な活動に伴って色々な情報を取得したり、発信するようになってきた社会

  インターネットの発達により、今後ますます情報化社会が進展する。

 

情報化社会が進展するに従い次の2点の事柄が促進される。

・個々の人から地域・国・世界への個人情報の伝達

最近の例:Webやブログ、Twitterなど個人情報の発信

・経済・産業・生活様式に関する地域・国の境界線の除去

最近の例:ヨーロッパの金融不安の世界的広がり、グローバル化、Webやブログ等による情報発信、

 

情報化社会は、個人生活を豊かにして社会活動・経済活動を促進することを目的とした社会。

一方、人間を容易に疎外する環境を作り出すこともあるため、その特性などをきちんと理解することが必要。

情報システム

[教科書P.44]

システム:個々の要素が結合して集合・集団を形成し、どれかの要素に対して入力を与えれば、それに対する反応をいくつかの要素や全体が行い出力が生じる機能を有するもの

 

情報システム:情報の利用を望んでいる人がいて、その人を取り巻く社会・生活環境に対して情報の受け渡し(入力)が生じるたびに、何らかの情報活動[収集・保管・処理・伝達](出力)を行うことができる機能を有する

 

現代社会における情報システムの分類

 

ビジネスシステム

事務に関する膨大な量の計算や、タイムリーで便利な利用作成を目的としたシステム

〇会計情報システム

企業活動における会計処理、決算、予算編成に係わる書類、帳票の処理を行う

〇流通情報処理システム

売れ筋商品の品揃えを主な目的として、商品の受発注管理、在庫管理を行うシステム。

POS:Point Of Sales

POSシステムは、POS端末に付随しているバーコードリーダーで商品のバーコードを読み込み、キーボードなどを用いて顧客情報を入力する。この販売情報をネットワークを介して店舗や本社のホストコンピュータに伝送される。伝送されたバーコードから商品情報(価格や商品名など)をPOS端末に送信し、POS端末ではレシートを印刷する。

一方、ホストコンピュータでは、逐次蓄えられる情報から顧客情報や売れ筋情報を分析することにより、効率的な在庫・流通管理を行うことができる。

EOS:Electronic Ordering System

EOSでは、受発注管理と在庫管理を一本化させることにより、発注から納期までの期間短縮、発注に係わるトラブル現象を目的としたシステム。

 

〇OAシステム

文書や表、プレゼンテーションなどの資料作成、電子メールや遠隔会議などの情報伝達の円滑化を目的としており、事務の合理化・効率化につながる。さらに、事務処理に関する熟練度をそれほど必要とせず、誰でもOAシステムを使いこなすことが出来るため、人件費の削減が期待できる。

社会システム

社会環境の中で、主に不特定多数の人が利用できることを目的としたシステムを指す。

〇問い合わせシステム

何か問い合わせしたいことがあるとき、その内容を端末から入力すると、ホストコンピュータが該当する情報を蓄積したデーターベースの中から参照、更新し、その結果を端末に返送する。

例:旅券、宿泊に関する問い合わせシステム

各組織に直接かかわりのない問い合わせ事項に関しては、提携組織と相互に情報の受け渡しができるようになっている。

 

〇金融関連システム

金融関連システムは、金融機関における業務系・事務系・情報支援系の処理を行う。

身近な例として、CDとATMがあり、金融機関ネットワークは異なる金融機関を結び預金の引き出しや振り込みができるようになっている。

オンラインバンキング:パソコンやスマートフォンなどの情報端末からネットワーク経由で銀行口座を利用すること。特にインターネットを利用する場合、インターネットバンキングと呼ぶ。

ジャパンネット銀行

電子商取引:コンピュータとネットワークを使って商品の取引の契約をしたり、ネット銀行などを経由して代金を支払ったりすること。電子的に商取引を行うことで、決済や流通マージンの最小化を目指している。

・電子決済:貨幣価値の移動を間接的に指示、匿名性は成立しない。

・電子マネー:貨幣価値の移動を直接的に指示、匿名性を有する。

[教科書P.46]

 

電子商取引の形態

・B 2 C:企業が消費者を相手に行う電子商取引

ソニーストア

アップルストア

・B 2 B:企業間での電子商取引

・C 2 C:個人同士の電子商取引

ヤフオク

[O 2 O:オンラインtoオフライン]

オンラインクーポン等

エンジニアリングシステム

商品の生産までの過程において、開発期間の短縮、各種作業の自動化、コストの削減を目指すシステム。

CAD/CAMやCIM等を導入しコンピュータ化を図っている。

 

情報システムが与える社会的影響(教科書P.45)

運送・流通のトレーサビリティ:

メディアの変化と文化・政治のグローバル化:

文化の変化:

情報化社会の影の部分

インターネットの普及により影の部分が注目されるようになってきた。

〇セキュリティ問題:→後で

〇倫理問題:→後で

〇迷惑・詐欺行為

SPAMメール:受信者の意向を無視して、無差別かつ大量に一括して送信される電子メール。

フィッシングメール:インターネットのWWWやEメールを使った詐欺の一種で、銀行などを装い、IDやパスワードを盗み出すことを目的としている。

ワンクリック詐欺:Web上のページや勝手に送りつけられた電子メールに記載されているURL等を1回クリックすると、一方的に契約したことにされて多額の料金を求められること。

例:その1 その2 その3 その4 その5 その6

〇インターネット中毒

インターネット中毒は、インターネットという仮想空間に長い時間身を置き、あげくに現実の社会生活に支障をきたす中毒症を指す。

チャット等の書き込みを長時間にわたりやり続ける。

例:2チャンネル

オンラインゲーム等を長時間にわたりやり続ける。
(注:オフラインゲームの場合は、ゲーム依存症やゲーム中毒になる)

例:Yahooゲーム

サーバースペースでに長時間にわたり居続ける。

例:セカンドライフ

携帯電話のサービスやメールなどに没頭し、日常生活に支障をきたす(携帯電話依存症)

インターネットの普及により、インターネットに関連した中毒症状が広がりを見せてきている。現在、インターネットに固有の問題なのか?たまたま中毒しているものがインターネットなのか?など色々な研究がなされているが、今後のインターネットの発展のためにも、きちんと理解する必要がある。

関連事項1

関連事項2