世の中にはどんな 通信があるのか?

人と人の通信

直接会話

1対1の会話

 

複数対複数の対話

直接会話が成立するためには?

⇒共通の言語

⇒共通の周波数、大きさ、声が届く

⇒話し合いの暗黙のルール

〇直接会話が成立するためには、共通の約束事が必要

〇直接会話では、ある程度の修正をお互いに行っている。

 

会話者間の距離が伸びると工夫が必要(声が届かない)

間接会話

距離が伸びると声が届かず直接会話することができない。何らかの手段が必要

 

 

間接会話が成立するためには?

直接会話+αの取り決めが必要⇒通信規約

[例]
のろし→のろしの色

→旗の模様

モールス信号→信号の組み合わせ

手旗信号→旗の形の組み合わせ

変調方式

距離が伸びると、中継するものが必要となる。

 

更に通信する人数が増えると交換装置が必要となる。

 

 

 

コンピュータネットワーク

コンピュータネットワークは、コンピュータ同士をつなぐネットワークのこと

コンピュータ同士の接続には、現在では光ファイバー、衛星通信・移動体通信をはじめ色々な形態で接続されており、インターネットを代表とするコンピュータネットワークが利活用されている。

コンピュータネットワークの目的

  1. ハードウェア、ソフトウェア、データなどの資源の供用
  2. 情報伝達と処理
  3. 分散処理による負荷の分散
  4. リアルタイム性の向上

コンピュータ通信の歴史

1950年代:コンピュータの単体利用

コンピュータは、単体でバッチ処理(一括処理)に利用されていて、コンピュータ間の通信はなかった。

1960年代:ホストコンピュータと端末

1台のホストコンピュータに複数台の端末を接続し利用するようになった。ホストコンピュータ端末間でネットワークが構成されるようになった。

同時に複数の利用者が利用できるように、タイムシェアリングシステムが利用されるようになった。

注:端末はコンピュータへのデータの入力と表示にのみ利用され、データ処理などの機能は保持していない。

1970年代:データ通信システムの発展

ホストコンピュータと離れたところになる端末を通信回線によって接続し情報の伝達・処理を行うオンラインデータ通信システムが発達した。

JRの座席予約、銀行のオンラインシステム等

1980年代:LAN(ローカルエリアネットワーク)の導入

OA機器の発達、パソコンやワークステーションの高性能化などにより、事業所、大学、工場などによりLANの導入が始まった。

1990年代:ネットワークの拡大とサービスの高度化

LANどうしを広域に結ぶWANが普及し、パソコン通信やインターネットが急速に発展する。

マルチメディア通信や移動通信などの高度なサービス機能が整備され始める。

2000年代:マルチメディア通信の拡大

ADSLや光ファイバーを利用した高速・大容量のインターネットが家庭に普及し、動画配信など高速・大容量のネットワークを利用したサービスが始まる。

個人から通信ネットワークへの接続方法

ISDN(サービス総合デジタル網)

社会の情報化とともに、電話、FAX、PCなど色々な情報機器を目的に応じて接続することが増えてきた。色々なものを同時に使えるように開発されたのがISDN

特徴として、

  1. 電話・非電話サービス(FAX, PC)を1本の回線で共有でき、同時に複数のサービスを混在することが出来る。
  2. 専用回線、回線交換、パケット交換、高速、高品質な回線を相手の呼び出しで自動に選択し使い分けることができる。
  3. 64Kpbsを単位として複数端末で同時利用ができる(例えば2本で128Kbps)。
  4. 国際標準規格であるため、世界中で利用することができる。

xDSL

通常の電話網を使用して、高速のデジタル伝送方式を行う技術の総称。xDSLでは、音声通話で使用されない4kHz以上の周波数帯を使ってデータ通信をしているので、音声通話と同時に利用することが可能。

信号の減衰が大きいため、長距離での利用では通信品質が劣化する。

CATV

ケーブルテレビの回線を使ってインターネットに接続する方法。

FTTH(Fiber to the Home)

家庭まで光ファイバーを引き込むことにより、家庭とインターネットを高速・大容量に接続する方式。

無線LAN

光ファイバーなどのケーブルを物理的に敷設するのが困難な場合などに、無線のLANのアクセスポイントを使って近距離の機器をインターネットに接続する方法

WiMAX

従来の無線LANでは近距離の通信しかできなかったが、1台のアンテナでWiMAXでは50kmをカバーし、インターネットに高速・大容量で接続する方式。

情報端末への接続方式

赤外線通信

赤外線を利用したデータ通信

30cmから1m以内の距離で用いられる。

Bluetooth

ノートパソコン、携帯電話、PDA等のモバイル機器やその他、種々の電子機器どうしを無線でつなぐ通信規格

10mまはた100m以内の距離で用いられる。

RFID

ID情報を埋め込んだRFタグから、電磁界や電波などを用いた近距離(数cm~数m)を無線通信によって情報のやり取りを行うもの。

NFC(近距離無線通信)

十数センチの距離で行う無線通信の国際規格。
FeliCa等のICカード非接触無線通信の上位規格。