スペイン語の授業を受講したT.K.君が、スペイン語圏を旅行したときの体験記をまとめてきてくれました。
〜スペイン情報〜
(T.K.)僕がスペインへ行ったのは、3,4月でした(98,99年)。この時期のスペインは温かく、ジーンズとT-シャツの上に長袖のシャツを着て歩いてました。朝,夕はちょっと冷えるので、これらの上にジージャンでO.K
でした。98年のとき(旅の期間2週間)はお金はトラベラーズチェックで1100ドル(当時1ドル=130円,100円=100pts)持っていきましたが、320ドルほど余りました。宿はほとんど安宿(1泊1500〜2000pts)かY.H(ユースホステル:世界各地から若者集まってきてる。日本人のひととかもいた。1泊約1500ptsぐらい。生協で、会員になって行きました。ついでに言っておくと、生協で作った国際学生書を持っていたので、美術館、カテドラルで入場料を割引してもらえました。ただ、Y.Hは大体ヨーロッパでは郊外にある傾向が強い。土地代安いから?)に泊まりました。あまり高級そうでないこういう宿は、貧乏な(?)学生が集まってくるところなので、旅の情報交換のチャンスです。別に、ボロイと言うことなく、快適に過ごせました。宿はたくさんあるので、日本で予約していきませんでした。2〜3件部屋を見せてもらって、気に入ったところに泊まりました。午前中に宿を決めるのがいいと思います。 …と言うことなので,ふつうの時(お土産買わない、タクシーに乗らないとき、その辺でぶらぶらしているとき)は大体1日5000円ぐらい(5000pts)で生活していました。朝にBARでコーヒーとパン(300pts),昼にレストランで定食(1000pts),夜にBARで1杯とタパス(400pts),帰りに地元のスーパーでパンとチーズとハムと水を買って(400pts)宿で食べる…と言ったようなカンジでした。基本的に南部に行けば行くほど物価は安くなります。上記の( )の値段は、バルセロナでの1例です。〜治安について〜
大体マドリード、バルセロナにすり、引ったくり、かっぱらい(地下鉄へ向かうエスカレーターで、にせ警察官、観光名所で上を見上げてたら、腰につけてたポシェットから財布盗まれた、など)などが集中していると言われますが、99年に行った時にコルドバで、旅人から、“マドリードの治安レベルは今南米なみに危険だそうだ“と言うことを聞きました。なんでも、昼間の公園でもベンチに1人で座っていたところを、1人が後ろからきて首をしめ、残り2〜3人で体をおさえ、残りの1人がみぐるみを剥がす、と言ったようなことや、夜1人で裏通りのBARで飲んでで、夜中1時過ぎたので帰ろうとして、外に出たら、鉄パイプで頭を殴られ、気がついたら病院のベットの上で、身包みはすべて剥がされていた、と言うことがあったそうです。あまりのひどさに日本大使館が、現地の警察に行って注意をお願いしてきたそうです。
僕は、公園でも人通りが多いところに行き、道も大通りを歩き、夜中の一人歩きは控えるようにしました。財布も持たず、お金は使う分(2000ptsぐらい)だけポケットに入れておいて、パスポートや残りのおかねは肌身はなさず持っておくようにしていました。1人旅でしたが、1度も被害には遭いませんでした。(にせ警官に会ったときは、まずその人のIDカードを見せてもらい、それでも金を出せ!なんて言われたら、交番に行ったら出しますから、と言うといい、と言うことを、旅の人から聞いた。)
〜個人的なおすすめについて〜
以下、僕の行ったことのある都市についておすすめの場所を記します。あくまでも個人的によかったなーと思うところです。
1、マドリード
宿は、“Hostal Esparteros”
(1泊2000pts).プエルタ デル ソルにあり、奥さんのマリアさん(英語と、片言の日本語はなせる)と、3歳のクリスティーナが温かく迎えてくれます。本棚のあるところには、大学ノートに旅人の情報(ほとんど日本人!)が書かれてあるのが置いてあります。2、バルセロナ
宿は、Y.Hカブール。地下鉄のリセウ駅の近く。ビリヤードの台あり。近くのレストラン“ラ フォンダ“美味い。1000ptsぐらいで、こんなに食べれんの!というくらい。安いスーパーは、ホテルガウディの通りに3件ぐらいあった。
3、バレンシア
まず、3月19日最終日である”サンホセの火祭り”見に行くんでしたら、宿の手配に注意してください。僕は18日(19日A.M1:30から花火やった!)のP.M
2:00にバルセロナからバスで(約4時間)バレンシアに着きましたが、それから宿を探すのが大変でした。(日本で手配していかなかった)お祭りのため、どこの宿も満室、13キロあるザックを背負って探すこと2時間、10000,8000,2000ptsの宿が見つかり、2000ptsのところにチェックイン!はっきり言ってツイていました。現地で宿を探すのでしたら、ホントーに午前中にバレンシアに入ったほうがいいと思います。そうでなければ、これはバレンシアで知り合った日本人の人から聞いたんですけど、彼女は、19日の夕方につくバスで着て、火祭りのフィナーレを見て、この日はBARで飲み明かし、20日の朝バルセロナに向かうバスで帰った。荷物はバルセロナの友達の家に預けてあった、と言う手もあるみたいです。ちなみに、僕は3ヶ月前に日本からバレンシアの安宿に予約の電話をしましたが、どこももういっぱいだ!と断られました。あとでバレンシアに向かうバスの中で隣の席だったスペイン人のオッチャンが教えてくれたのですが、スペインでは宿の予約は、旅行代理店を通してのみされるみたいです。(もういっぱいだ!と言ったのは実はうそ)さらに、祭り終わってから多くの人たちがマドリードやバルセロナに移動するので、そこでの宿を取るときもはやめに。僕は20日P.M4:00ぐらいにバルセロナについて、また2時間探し回り、あまり治安のよくない地域になんとか1泊2000ptsの宿を見つけることができました。
バレンシアオレンジ、美味いですよー!あのあまーい香り!市場に行ったら4個が100ptsぐらいで買えました。
…以上です。
それではお気をつけて…
Buen Viaje !
スペイン語の授業を受講したT.K.君が、再び体験記を送ってきてくれました(2000
年11/15)。スペインからの便り
?? こんにちは、先生、お元気ですか? カディスにいるT.Kです。
?? こっちに来て4週間の授業が過ぎました。耳は慣れてきていますが、なかなか思うようにぺらぺらとは話せません。これは時間が必要なのですかね?まあ、あせらずにやっていきたいと思います。... 次の書きこみは私の1日の生活を書き出したものです。
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まず朝は8:15に起きる。身支度を整えて朝食をとろうとするが、私は毎朝8:30に起きるのよ,と言っていたお母さんのカルメンがなかなか起きてこず(このへんがスペイン人ののんびりとしているところ)、起きがけのカルメンをつかまえ朝食を5分くらいでとって、急いで学校へ。歩いて10分のところにある。
学校は9:10〜11:30までは文法の授業。12:00まで30分の休憩。たいていみんなでカフェに行き、軽いものを食べ飲みながら学校のこと、週末の予定などを話す。12:00〜1:30までが会話の授業。それが終わると、学校はこれで終わり。後は友達とだべりながらのんびりと帰る。
2:30ぐらいに帰ると娘のロシオ(10歳)が学校から帰ってきていて(2:00で終わるらしい。)、アニメシンプソンを見ながらお昼を食べているので、いっしょになって見る。ウチではお昼はたいてい3:00。お父さんのパコが必ず、「ツヨシ、ワインを飲まないか?」とニコニコと言って勧めてくる。はじめは、酒好きの俺に気を使っているのかな?と思ったら、どうもそれだけではないらしい。パコも、大の酒好きなのだ。パコとカルメンと、学校のこと、日本のこと、ここカディスのことを話しながら、1時間くらいかけて昼食を取る。それから勉強しようと思って部屋に入るが、なんせ昼間から酒浸りだから勉強どころではない。いつのまにか眠くなってしまって寝てしまう。
起きると夕方。でもスペインはまだ明るい。友達と約束をしているときは出かけるが、そうでないときは家の後ろのほうに1分ぐらい歩くともう海が見えるので、のんびりと大西洋に沈みつつある夕日を見る。バル(カフェの別名。)でビールを飲みながら。それから買い物をしたり、散歩をしたりして家に着く。
夕食は10:00ぐらいが普通である。こちらでは、夕方にみんな出歩く習慣があるので、8:00くらいまで出かけていることもある。散歩をしていたり、買い物をしていたりするのだろう。私は朝と、昼の1日2食を希望しているので、たいていは外で友達と食べたりするが、家に帰ったりするとカルメンが頼んでもないのに夕食を出してくれることもある。食事じゃなくても、ジュースとかフルーツとかを勧めてくれることもある。でも、夕食は非常に簡単なもので、サンドイッチとジュースとか、サラダとヨーグルトだけとかである。こちらでは昼間にボリュームのあるものを食べ、夜は簡単に済ます。朝はもっと簡単だ。私は、コーンフレークに紅茶をもらっているが、カルメンもパコもコーヒーだけだそうだ。ロシオと大学生のいとこのベアは何を食べているかわからないが。
さて夜だが、夕食後はサロン(日本で言う茶の間)でパコやロシオとTVを見ながら話したり(パコとはよくサッカーの話しで盛り上がる。)、時には学校の宿題を見てもらったりしている。ロシオはよく私の発音を直してくれる。その後はシャワーを浴び、部屋に戻って勉強する。今日の復習と宿題だ。余裕のあるとき(あまりないけど)は、日本からもってきたスペイン語のプリントを見なおしたりしている。こうしているうちに夜もだいぶふけ、だいたい1:00か2:00ころに寝る。
勉強の事に関して言うといつでも勉強である。家でも、学校でも、友達と話すときも、買い物するときも、バルで話しかけられたスペイン人との会話にのるときも…。絶えず小さな手帳とペンを持ち歩き、会話の中で出てきたわからない単語(主に名詞が多い。)や言いまわしをかきとめ、その場で意味を教えてもらってわかったときは書きとめ、わからないときは後で辞書で確認する。その後はこまめに確認し、覚えていく。こう言うわけなので、お昼の食事のときはナイフとフォークの隣にはいつもペンと手帳があるという変な組み合わせになっている…。
…とまあこんなところである。もちろんすべてがこういう日ではない。勉強ずけの日だってあるし、遊びっぱなしの日だってある。しかしいずれにしても言えるのが、スペイン語を話さない日は1日だってないのである…。
T.K.君が2002/12/17に日本の就職先から送ってきてくれた便り
よし子先生;
こんにちは、@@です。返事のメール遅くなってごめんなさい。先生、お元気ですか?こちらは元気でやっています。
いまのところ、僕はまだ海外出張には行ってません。これから多分行くことになると思いますけど、いつになるかは分かりません。
今いる部署は、東南アジアに支店がたくさんあり、その8割方が、中国で占められています。スペイン語圏がないのが残念なところです。使っている言語としては、中国語、英語ですね(中国語は勉強していますけど、ほとんど覚えられません…難しいですね。)。
しかし、言語が何であれ、留学・旅の経験をもっていて良かったと思うのは、うまくいえないですけど、簡単にいってしまえば、国際人としてのおおらかな心を持てるようになった、と言うことですかね。育った環境も、文化も、違う人たちと仕事をしていく上で、相手のことを尊重して何でも話せ、そして、時には自分の意見もきちんと言える、ということは大事なことだと思うからです。学生時代に、そのような人と出会うと言うことは、大切なことだと思います。
南米に行きたい、と言っている人は、すぐにでも行くべきだと思います。言語はもちろんのこと、それ以上のことが得られるのではないでしょうか?
いまの生活は満足していますけど、時々ふと、もう1年大学を休学して旅に出ていればよかったかなと思うときがあります。その反面、いや、1年休学したから、今の仕事に就けたんだ、2年休学していたら、果たしてこの会社のこの部署には入れただろうか?、と言う思いも沸いてきます。
…難しいですね、何かの潮時を捕まえるのって(笑)。…多分、先生に相談してきた学生さんも、そんな気持ちなのでしょうかね。
以上です。
思うままに書きましたけど、ご希望に添えたでしょうか?
また、何かありましたらいつでもァ a!<%k$/$@$5$$!#
では失礼します。