2002.3 Mexico語学留学行きで与えた注意事項など
2001.5
スペイン語圏へ連れていって欲しい、という要望がありましたので、調査を始めました。以下はいろんな国の語学学校に行ってるスペイン語の先生からのメールです。
学生さん達が初めてスペイン語圏に行かれるのなら、メキシコのクエルナバカかグアナフアトあたりはいかがでしょうか。といっても、わたしは11年前にクエルナバカで6週間学んだだけで、グアナフアトは知らないのですが。
ご存知のことと思いますが、クエルナバカには大きな語学学校がいくつかあります。競争が激しいせいかどこも評判が良くて、キトやメリダで出会った欧米人も「クエルナバカはとても良かった」と言っていました。ホームステイその他の手続きもちゃんとやってくれると思います。わたしはここの町のカテドラルにある「日本26聖人殉教壁画」に興味を覚えました。またグアナフアトは歴史的な町並みがとても美しく、また語学学校がいくつかあるそうなので、次回ぜひ訪れてみたい町です。
この両者をお勧めするのは、気候が暑くもなく寒くもないのと、メキシコ・シティからそう遠くないからです。週末旅行や往路、復路などでメキシコ・シティに立ち寄って、人類学博物館やテオティワカンを見学されたら印象深い旅になることと思います。もちろんメキシコ・シティにもいい学校はたくさんあるのでしょうが、治安の点でちょっと心配です。
それと航空運賃の点でも、メキシコが一番安いと思います。デルタ航空はメキシコ周遊がアメリカ周遊と同料金で、この2月に行った時は、ロサンジェルス→メキシコ・シティ→メリダ→(陸路)→カンクーン→アトランタと回って、米国空港税とメキシコ空港税を入れて6万円ちょっとでした。(もちろん夏場はこれより高いです)余談になりますが、わたしはミーハーなものですから、カンクーンのアメリカンナイズされたリゾートも多いに楽しみました。きっと大学生は大喜びすることでしょう。
また、わたしは行ったことはありませんが、コスタ・リカやグアテマラの語学学校も有名ですね。グアテマラのアンティグアの語学学校は(全部?)マンツーマンだそうで、なかなか面白そうです。
わたしのレポートしたメリダは夏は灼熱地獄だそうで、「暑いのキライ」なわたしとしては避けたいところです。(スペインも同じ理由と航空券が高いので夏はパスです)また、エクアドルもいいけど、遠いし、若者には地味すぎるかもしれません。以上、思いつくままに述べました。ご参考になれば幸いです。行き先等決まりましたら、お教えください。
(付け足しのメール)
わたしはすっかり夏休みの旅行と早合点していたのですが、
費用の点ですが、メリダでは授業料が1日32ドル(4時間)、ホームステイが3食込みで20ドルでした。そのほか、予備費が1日10ドルとして、平日1日8.000円ぐらいは見ておいたほうがよいと思います。
そのほか岩手(または仙台)から成田までの交通費往復25.000円?30.000円、経路、航空会社によってはアメリカで1泊しなければならないので、更に1万円…と結構かさみますので、2週間の旅行でも22?23万円ぐらいはかかってしまいます。
2001.5
メキシコの語学学校(spanish school)を探しています。語学学校には一週間程度通い、移動に数日、途中都市に滞在数日で、10日から二週間程度の旅行を計画するつもりです。参加に当たっては、以下の点を了承ください。
1、学校行事ではなく、個人の責任で旅行するものであること
2、危険であることを承知したうえで海外へ行くものであること
3、事故防止、防犯に関しては自分の責任で行うこと
あくまでも、自己や病気のときに、スペイン語を話せる人が一緒に行くことで、お手伝いができる、という程度ですので、基本的に自分で旅行をする、という点をわきまえてください。当然、スペイン語を話す者に何かが起きたときは(旅で疲労しているので病気などはよくあることです。)自分で対応する場面が出てきます。それから、ホームステイ先では、二人組みでホームステイ先に宿泊するなどは可能ですが、それにしても、その家はメキシコ人の家ですからスペイン語を話す日本人はいませんので、どちらにしろ、自分で対応しなくてはいけません(一軒の家に全員がホームステイすることは難しいと思います。多分、それぞれが別々の家に分かれて行きます。ホームステイということは、そういうことだと思います。また、自分に当たった家の家族もさまざまなようです。親切なところもあれば、物を買わせようとした家もあったとかいう話も聞きます。その場合はnoというなり、抗議したりしなくてはいけません。どちらにしろ、自分で対応しなくてはいけない、ということです)。言葉が話せなくても、その状況に対応できる必要があります。なんとかサバイバルしていく方法を見つけてください。
また、海外に行くということは危険を承知で行くということですので、その点も十分自分の責任において準備をしてください。また、個人の責任で旅行するとは言え、事故が起きたときには「どこどこの大学の学生が事故にあった」となりますので、大学側としては、「個人で旅行に行った学生が事故に遭った」、という説明をする必要がでてきますので、大学に報告をしていきます。そういうわけで、保護者の方にも、危険を承知のうえで個人の責任で旅行するものであることの了承を得ておく必要があります。
旅行会社や語学学校はこちらで探しますが、航空券購入やキャンセル手続き、語学学校予約手続きは各自行ってもらいます。また、パスポートやビザに関しても、各自対応します。要するに、旅行の準備は自分でするということです。こちらからはアドバイスするだけです。従って、不安な場合は、やはり、すべてをひっくるめて旅行を保証する旅行会社のパッケージツアーを楽しんだほうがいいと思います。
また、種々の手続きの期限が守れない人も全員に迷惑をかけることになります。例えば、申し込みの時点でパスポートコピーが必要ですが、その時点でまだパスポートのコピーを渡すことのできない人は、そこでアウトです。待つことはしません。他人に迷惑がかかる行為は旅行中、事故に巻き込まれる原因になります。 というわけで、自信がない場合は、やはり、すべてめんどう見てくれる旅行会社の旅行にのりかえるなど、計画を変えたほうがいいと思います。その場合は、ためらわずに、今回の旅行を見合わせてください。 そのうえで、何とか自分で対応してやってみたい、という人は再度、来週中、6/1(金曜)までに旅行希望のメールをください。
これまでの調査事項報告
とりあえず旅行は3月最初の二週間を考えています。
3月のメキシコ行きの航空券は6−8万円です。10月に価格が発表されますので、その時点で申し込むことになると思います。旅行会社では、それより早くても構わないと言っておりますが。その際、申し込み金が必要で申し込み金は旅行会社によって異なりますが、2−3万円です。また、キャンセル料金は二ヶ月前から取られます。
従って、10月か11月には旅行を決定し、予約手続きをしていくことになります。申し込みのときにはパスポートのコピーを渡さなければなりませんので、それ以前にパスポートを取得しておく必要があります。自分で、県庁に電話して、パスポート取得の手続きを調べ、自分で所得します。場所によっては、パスポート所得に一ヶ月かかるところもありますので、8月終わりには、パスポート取得申し込みを行う必要があります。現在、予約しようかと考えている語学学校は以下の学校です。
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Cafe/8571/
決定したわけではありませんが、そこにすることにすれば、自分で予約手続きをすることになりますので、参考のために前もって見ておいてシステムを理解してください。
2001.6
保護者のみなさまへ
岩手県立大学でスペイン語を担当しております志柿禎子という者です。御子息ご令嬢からお聞きのことと思いますが、2002年3月最初の二週間をめどに、メキシコ語学留学を学生とともに計画しております。
今回の旅行につきましては、岩手県立大学とは関係なく、個人旅行を一緒にするものであることをご理解ください。事故や病気、盗難などのリスクは最小限にできるよう工夫致しますが、何分、海外は日本と事情が異なることをご理解頂いたうえで、ご子息、ご令嬢の旅行を承諾して頂きたく考えております。もちろん、病気をした場合や犯罪にまきこまれた際に、病院や警察などでの複雑な会話が必要な場合に援助するなど最大限のことは致します。
つきましては、旅行に当たりまして、以下のことをご承諾頂きたくお願い申し上げる次第です。
1、
大学とは関係なく、あくまで個人の旅行として行くものであること
2、
犯罪率、事故率は日本よりも高く、衛生状態は日本よりも劣ることを承知したうえで送りだすものであること
3、 旅行中の行動に関しては本人が責任を持つものであること
ご承諾頂けるようであれば、ご面倒とは思いますが、別紙承諾書にご署名、なつ印のうえ、ご返送くださるよう宜しくお願い申しあげます。
岩手県立大学社会福祉学部 講師 志柿 禎子
電話019-694-2406(不在の場合は留守電になっています)
emal: shigaki@iwate-pu.ac.jp
補足:お忙しいところを恐縮ですが、旅行手配などの関係上、できれば6月中にお返事頂ければ幸いです。
年 月 日
承諾書
2002年に実施するメキシコ語学留学に関して、
1、
大学とは関係なく、あくまで個人の旅行として行くものであること
2、
犯罪率、事故率は日本よりも高く、衛生状態は日本よりも劣ることを承知したうえで送りだすものであること
3、 旅行中の行動に関しては本人が責任を持つものであること
以上のことを承諾します。
署名 印
年 月 日
誓約書
2002年に実施するメキシコ語学留学に関して、
1、
大学とは関係なく、あくまで個人の旅行として行くものであること
2、
犯罪率、事故率は日本よりも高く、衛生状態は日本よりも劣ることを承知したうえで旅行するものであること
3、 旅行中の行動に関しては自分で責任を持つものであること
以上のことを誓約します。
署名 印
2001.5
メキシコ語学留学を計画している皆様へ
クレジットカードを持っていってください。
クレジットカードは「支払を済ませる」、という機能と「現金引き出し(キャッシング)」という機能があります。事故、病気、盗難などの緊急の際に、多額のお金が必要になることがあります。その時、クレジットカードがあれば、
ATMで現金を引き出せます。その場合は、サインの必要はありません。必要なのは暗証番号です。従って、自分のカードである必要はありませんので、自分用が作れない人は、親に事情を話して、親にカードを作成してもらって、そのカードを持っていくようにしてください。そして、そのカードは緊急用として、普段は使用せず(普段支払い用に持ち歩いてるものは、持ち歩いているので盗難の確率が高くなります)パスポートと一緒に保管しておくようにしてください。また、多くの場合、親がカードを作成すると、その際、家族会員カードを一枚作成することができますので(高校生以上だと思います)、それで、家族会員のカードを作成してもらえれば、普段持ち歩く分のカードも作成できます。カード作成に当たっては、写真付きのものにしてください。身分証明書として使用することができます。
メキシコ語学研修旅行参加予定の皆様へ(2001/6/16)
昔の荷物をひっくりかえしていたらこのようなものが見つかりましたので、参考になりそうな部分だけ抜粋してお送りします。JICA(国際協力事業団)メキシコ事務所から協力隊員に渡された資料です。もうずいぶん古い資料ですが、現在でもほとんど変わっていないと思われます。
平成元年度2次隊 スペイン語特別訓練オリエンテーション資料
―生活について―
*
バスや地下鉄など乗り物の中、及びひとごみの中でのスリには十分気をつけ、バッグなどの持ち方に工夫すること。*
万一強盗に出会った場合は絶対に抵抗しないこと。生命の危険が十分にあります。*
普段使う現金は最小限にとどめ、それ以外の現金は小分けにして持っていると良い。(いざという時に、財布ごと渡さなければならないことがあります。)*
人前で多量の現金を見せないこと。*
夜遅く一人で出歩かない。(メキシコでもセニョリータの一人歩きは夜8時まで、男性の同伴者がいて家まで送る場合でも10時と言われています。)*
節度のある服装をすること。(短パンにサンダルは厳禁!)*
下宿または高級レストラン以外で水、氷、生野菜を口にしないこと>屋外で調理・販売しているものも、絶対衛生的とはいえません!!
―下宿について―
メキシコ人の生活は質素である。それでもJOCV(注:青年海外協力隊)が利用する下宿は中流以上の家庭であり、他には生活水準のもっと低い家庭がたくさん存在することを肝に銘じておくこと。
*
下宿の自室内で、隊員のみ3人以上を招いて騒がない。メキシコ人(ラテンアメリカ人)の常識では友人を招く場合はたとえどんな簡単な会でも、家庭の了解のもと、家族を交えて居間で開きます。
*
たいていの下宿には、水洗トイレ、温水シャワーの設備があるが、使用方法については、下宿の人に尋ねること。各下宿のしきたりがあります。たとえば、トイレで使った紙はくずかごに捨てる、温水の出る時間が決まっているなど。以上がJICA事務所から渡された資料の抜粋ですが追加として…。
中流以上の家庭でも洗濯機のない家がたくさんあります。これは、洗濯機が高価で買えないから、というわけではありません。手洗いのほうが生地を痛めずきれいに洗えるからです。洗う場所が決まっている(コンクリート製の洗濯槽のようなところ)ことが多いです。洗濯する際はどこで洗ったらよいのか、またどこに干したらよいのかまず聞きましょう。(身振り手振りで十分!)
バスタブはまずありません。シャワーだけです。お風呂に入りたい人はロサンゼルスのホテルまで我慢!です。
メキシコ旅行参加予定の皆様へ(2001/6/18)
ホームステイ先に日本の小さなお土産を持参するとよいでしょう。日本らしいものが喜ばれます。ごくささやかなもので大丈夫です。また家族の写真があると盛り上がります。雪の写真も喜ばれるでしょう。(メキシコの人はほとんど雪景色を見たことがありません)かさばらずに現地の人々との交流に役に立つものを工夫してください。
2001.7.11
署名について
パスポートやクレジットカードなどで、署名が必要になりますが、署名は「誰からも真似されない」ものでなければなりません。ぐにゃぐにゃと読めない文字で署名するのはそのためです。自分だけしか書けない署名が英文字で書ければいいですが、そうでない場合は日本語、漢字で署名をすれば、欧米人は真似るのが難しくなります。
支払署名について
クレジットカードで支払するときは、値段を確かめ、支払合計の数字の前に$がついてて、数字の最後にーがついてることを確認して、ついてない場合は自分で書き足してください。 $20− というように。数字の前に他の数字を足されたり、最後に0を付け足されて請求されないようにです。そのうえで、署名して支払を済ませます。
ホームステイ先レイプについて
海外ホームステイ先でレイプ例が報告されています。(メキシコというわけではありませんが、日本を含めてどこでも起こりうることです)不安な場合は相部屋を申し込む、または、一人部屋の場合はカギの状態などを確認し、カギが壊れていたら、家の人に言って修理してもらうなど、自分で自分の安全を確保してください。また、不幸にして被害者になった場合は、気をしっかりもって、訴えることが大切です。泣き寝入りはよくありません。日本人は襲いやすい、とならないためにもです。
盗難の体験談
私、志柿 禎子はプエルトリコで、町中のマグドナルド店のなかでバッグを盗まれたことがあります。食事をする前に、リュックを手にどうするか考えていたら、トイレはどこかと声をかけられ、気を取られている間に、気がついたら手に持っていたリュックがなくなっていて、びっくりしてあたりを見回したら、今、声をかけた人の姿も消えていた、という感じでした。ほとんで、取られたという感じではなく、消えてなくなったような感じでした、盗んだ人たちも、です。それも、人がたくさんいる店のなかで、です。プエルトリコでは、スリやひったくりの話は聞いたことがなく、たいてい、銃を突き付けられて、金目のものを差し出す、という話しか聞いていませんでしたので、こういう盗難の心配はしませんでした。また、普段は貴重品は外に出すポシェットではなく、服の下に直接身につける腹巻き風ポシェットに入れるのですが、その日はワンピースを着たために、取り出すのがめんどうくさくて、貴重品をリュックに入れる、という馬鹿をしたのでした。気をゆるめたとたんに盗まれます。また、やはり、ワンピースなど防犯上良くない服は着ないようにして、洋服選びも常にポケットのあるもの、防犯上問題の起こりにくい服、を選びましょう。
また、知り合いの話では、知り合いの友達は海外(アジアのどこかだったような気がします、憶えていません。でも、どこも一緒です。)に着いて5分と立たないうちに、荷物を全部なくしたそうです。バックパックとポシェットといういでたちだったそうですが、前後にぱっと人に立ちはだかれて、一瞬のうちに同時に、リュックのベルトとポシェットのベルトを切られて、まったく何も感じないうちに全荷物がなくなったそうです。そう、相手はマジシャンのようなプロです。持っていったものはすべて盗まれる、という前提で準備しましょう。
メキシコに滞在したことのある人の話し
私は家族でメキシコに3、4日、旅行で滞在しました。まず、夫が熱をだして倒れ、次に息子が熱を出しました。3人のうち、二人とも病気になりました。薬の準備も忘れずに。かかりつけの医者がいたら病気で病院に行ったついでに、メキシコに行く、と言って相談しておくといいかも知れません。海外の病気は日本の薬では効かない、という人もいますので、強めのきちんとした薬を手に入れておくといいですね。 夫は一年間、メキシコに留学していましたが、着いて一ヶ月もの間、病気でふらふらしていたそうです。 ともだちが、メキシコに留学しましたが、その人は、生野菜を食べて、急性膀胱炎という聞いたことのない病気になったそうです。また、彼女は、皮のショルダーバックを切られて、財布を抜き取られた、と話していました。
スーツケースの話
飛行機に乗るときに荷物を預けると出てこないことがあります。スーツケースが出てこず、旅行の後のほうになって出てきましたが、とにかく後から出てきても困ります。また、出てこなかったので、航空会社に文句言ったり、旅行の間中、荷物はないか、と連絡を取ったり、とにかく大変でした。また、スーツケースの車輪が壊れてでてきたこともあり、重いスーツケースを抱えて移動せざるをえず、大変でした。もちろん、航空会会社のほうは、最初から壊れていたのではないか、と言ってくるので、そちらとの交渉も喧嘩ごしでやらなければならず、とにかく大変でした。飛行機が飛ばない、ダブルブッキング
国際線ですので、そう簡単に飛行機が飛ばない、ということはないと思いますが、私は何度かあります。そういときは次の日まで待たされたり、飛行機自体を変更したり(その場合はもらっている席がおじゃん)となります。ダブルブッキングはしょっちゅう、という感じです。キャンセルを予想して客を多めに取っているのです。「すみませんが、次の飛行機に回ってもいい人いませんか」などと呼びかけています。国際線なので、大丈夫とは思いますが、旅行会社の契約のなかにもダブルブッキングの責任は負いません、と記されいますので、ないというわけでもなさそうです。というわけで、予定どおりに行かないことが起きる可能性はあります。基本は誰も責任を取らない、ということです。日本では、電車が故障して動かないとバスを出してくれますが、そういうことは海外では有り得ません。常に、自分でなんとかする、というのが行動の基本です。心の準備をしておきましょう。
2001.8
以下はK先生の体験談です。語学学校へ事情を説明して、ホームステイ先の部屋の鍵の安全をお願いしたメールです。
いつもお世話になります。
ホームステイ先のレイプ未遂事件についてですが、11年前の12月にクエルナバカのわたしのホームステイ先で起こったことです。その家は母屋と2軒のカバーニャ(カシータ?)から成り、母屋にはアメリカ人の女子大生が2人で一部屋をシェアしていました。わたしと別のアメリカ人女性はカバーニャのほうにひとりずつ入っていました。わたしのカバーニャの玄関には鍵は壊れていました。奥さんに鍵を頼んだのですが、「この家は塀に囲まれていて誰も入って来れない。絶対に大丈夫」と言われ、不安ながらもそのままにしていました。
ある深夜2時ごろ、熟睡していると、大きな音がしてドアが開き、パチンと明かりがつきました。びっくりして顔を上げると、母屋のアメリカ人女子学生2人がスリップ一枚で青ざめて震えていました。家の奥さんも一緒でした。奥さんは「しばらくこの子たちをここに居させてくれ」というようなことを言いました。女子学生は言葉が出ないほど怯えていましたが奥さんの話では、痴漢が女子学生の部屋に侵入したとのことでした。(今なら根掘り葉掘り聞き出すところですが、当時はスペイン語がほとんど出来なかったので、これ以上詳しくは聞けませんでした。)
その翌日か翌々日に、誰も入ってこられないよう、家の塀にはガラスの破片が取り付けられました。
わたしは鍵のないカバーニャにひとりでいたので、もし、わたしのところに痴漢が入ってきていたら・・・と思うと今でもぞっとします。
しかし、思うにその痴漢はそのアメリカ人が目的で、前々から目をつけていたのだと想像します。
その子たちは厳寒のウィスコンシンから来て、身も心も開放されたのか、大して暑くもないクエルナバカで露出度の高い服を着て、なんと、学校の中庭では「肌を焼く」と言って、水着姿で横たわっていたのですから。
節度ある服装と行動をとらせることはわたしどもも学生に徹底しなければ、と思っています。
また、上記の事件の教訓から、わたしも志柿先生も、ホームステイ先の人よりも、部外者の侵入を恐れています。
ですから、ホームステイ先に息子がいるかどうかは問題ではなく、玄関と個室、それに窓にきちんと鍵のかかるホームステイ先をお世話いただければ幸いです。
2001.10
以下はK先生からのメールです。
志柿先生
JALの格安航空券は見あたらなかったものの、正規割引航空券(JAL悟空)が意外に安いことがわかりました。
<前売り悟空28・メキシコシティ直行便>
1月5日?27日 63.000円
2月28日?3月19日 68.000円
3
JAL悟空でも何種類かあるうちの、いちばん安いもので、そのぶんいろいろ制約があります。
1. 予約は出発日の28日前まで
2. その後72時間以内に航空券を購入
3.
メキシコ・シティとグアナフアトの間は航空便もありますが、JALで行くと、シティから先の分は正規運賃で買い足す(片道119ドル)ことになるし、、JALのメキシコシティ到着の時間を考えあわせると、あまり現実的ではないかもしれません。空港近くのホテルで一泊して、翌日飛行機でグアナフアトに行くという方法もありますが。
生協でメキシコシティとレオンの航空便を調べました。メキシパスで片道75ドル、往復は単純に×2で150ドル、さらにメキシコ空港税、航空券送料ひとり2.000円ぐらいだそうです。送料は必ずかかるそうです。朝から夜まで一日5往復で、スケジュールの問題はなさそうでした。
2001.11.
以下は K先生が東北大の学生に出した注意の一部です。
ドミトリーの人はお互いに持ち物の管理を協力し合うようにして下さい。
パスポート、航空券等の貴重品はホテルに預けているからいいですが、たとえば財布、手持ちのトラベラーズチェックなどはシャワーを浴びている間は「お互いに管理を頼む」あるいは「ビニール袋に入れ輪ゴムで密封してシャワー室に持っていく」など工夫してください。また財布等はバッグに入れ枕もとに置いて寝る、腰に巻きつけて寝る、などして下さい。同室の人に対して失礼でも何でもありません。みんなやっていることです。ドミトリーに泊まれるようになれば、どこの国に行っても、経済的で楽しい旅行ができます。
またドル建てトラベラーズチェックは円高の時に買うと得です。今1ドル123円で円安ですので、ぎりぎりまで様子をみて、東北大の人は川内郵便局に一緒に買いに行きましょう。ただ先のことは誰にもわかりません。1.000ドルのチェックを持っていけば、語学学校やホテル、バス代、観光、遠足、お土産等を払っても余裕でおつりがきます。基本的には、ドル建てで表示されている語学学校やホテルは、トラベラーズチェックで払ったほうが為替差損が出なくて得です。その際メキシコペソ現金でおつりが来るので小型電卓か頭で、おつりをがあっているかすばやく計算すること。トラベラーズチェックが万が一足りなくなったら、クレジットカードでキャッシングをすればよいのです。1.000ドルのチェックを買うには今だと123.000円と手数料が1パーセントぐらいです。
トラベラーズチェックが余ったら、帰国後日本円に両替できます。
2002.1.22
よし子先生:
こんにちは、Kです。
今日はいろいろと話せて楽しかったです。
楽しい旅行になりそうですね。そうぞよろしくお願いします。
さて、国際学生証の件ですけど、先生と別れた後、生協に行ったら、その場で発行してくれました。聞いてみたところ、東北大学以外の大学の生徒でも、東北大のトラベルコープで国際学生証の発行をしてくれるそうです。ただし、申し込みの時に、次のものが必要になります。
・3.3×2.8cmの写真1枚
・学生証を発行する生徒の大学学生証のコピー1枚
・発行代金1430円
メキシコでの今までの日本の生徒の利用状況を見てみたら、チチェンイツァ遺跡の料金が、80Pのところを50Pに割り引きしてもらえた、と一覧表に載っていました(この1件のみ)。これはメキシコで国際学生証による割り引き制度がないのか、学生がメキシコにあまり行ってないから利用状況がわからないのかは、定かではありませんが。
まあでも、持っていて損はないと思うし、2003年の3月まで使えるみたいなので、また海外に行く人にとってはいいものだとは思いますが。
参考までに国際学生証のHPを、付けておきます。
http://www.univcoop.or.jp/uct/isic/what-top.html
です。