今回の旅行はヨーロッパ3カ国とマレーシアを廻る一人旅でした。
<旅の準備>
飛行機のチケットは王道を行ってH.I.S.で購入。マレーシア航空利用でクアラルンプール経由ヒースロー空港行きでした。9
月の中旬で空港使用料、入国税?を含めて9万5千円くらいでした。ロンドンからはバルセロナまではユーロラインズ(これが一番安かったので)をつかいました。今まで国境越えをしたことがなく、予算のめどを立てるのが難しかったです。(現地で一番お金がかかったのが交通費です)実際限度額が10万円のクレジットカードと15万円分の日本円と5万円分の日本円T/Cを持っていきました。(日本円はどこでも通用しました。)ただ国境越えをする人は毎回その国で換金をすると手数料が馬鹿にならなくなるので、ヨーロッパ(EU諸国)を旅行するときはユーロの使用をお勧めします。EUのどこの国でもつかえるので便利だと思います。(使ったことがないのであまりわかりませんが)ほかに国際学生証とユースホステル会員証も持っていきましたが、ユースホステルは交通の便が悪いことが多く朝早く現地を出るときには不便なこと、またスペインではユースそのものが少ないことから今回の旅行ではあまり使えなかった気がします。ドイツではかなり使えたので国によるでしょう。国際学生証は結構使えます。それを提示するだけで1000ptsの入場料がただになったこともあります。<パリからバルセロナへ>
パリのガウレイ?とかいうユーロラインズのバスターミナルでバルセロナまでの往復のチケットを買い、(帰りの日程は決めたほうがいいです。)パリ発19時のバルセロナ行きに乗りました。途中何回かサービスエリアにたちよりながら、また国境では夜中に係官にパスポートを提示したり、ずーっと寝ていることはできませんが日本の長距離バスのような微妙な振動で窓に頭をもたげるとガタガタいって眠れなーい。ということはありませんでした。結構乗り心地はいいです。あっちの人は体格がいい人が多いので日本人にとっては結構広いシートでしょう。
<バルセロナで>
バルセロナは危ないと聞いていました。しかもバスで乗り合わせた日本人の女の子は鞄から財布をすられたといっていた(彼女はその財布の中に入れていたクレジットカードで生活の大半の支払いをしていたらしく、途方にくれたといっていました。でもシティーバンクのキャッシュカードを別に持っていたのでそれで生活していたようです)ので、身を引き締めてバルセロナにはいりました。サンツ駅のコインロッカー(すごくセキュリティーがしっかりしていてX線で荷物を検査してからロッカールームに人を入れる造り。さすがは犯罪の多いバルセロナサンツ駅だと妙に納得)にバックパックと貴重品を入れ、一日に使うだろうお金をもち、カメラ、歩き方をズタ袋にいれてバルセロナ観光に繰り出しました。そのときお金は財布にいれず3000Pts
くらいをGパンの前ポッケにいれて(後ろや、ジャケットのポケットだと比較的盗まれやすく、盗まれても気づきにくいんだそうです。)いました。本当に厳重警戒です。でもみんな基本的にそれが普通という感じでした。(日本人も然り)バルセロナはメトロという地下鉄があり、わかりやすく、安いので現地をよく知らない旅行者はこれを使うことが多いと思います。そこでですが、地下鉄の乗換えをするときに長ーい通路があるんですけど、そういうところは結構犯罪の宝庫なのだそうです。だから必ず通路の真中を歩く(壁際だと囲まれるらしい。)あと必ず人の近くを歩く、ということがいいでしょう。それから早朝の国際線のターミナル前は危険だそうです。
でも、そういっておどおどしてばかりいても旅行は楽しくないので、ある程度緊張していればいいんじゃないでしょうか。結局バルセロナでは犯罪に遭いませんでした。
<セビージャで>
セビージャも危険といわれてました。とりあえず地球の歩き方でめぼしいオスタルを探し、そこにチェックインして貴重品を入れるバックに南京錠をかけて部屋にも鍵をして出かけました。このオスタルには2泊して次の日にコルドバにいきました。セヴィージャは思ったより小さい町で、一日で観光できました。最終日にグラナダだー!!!
と思っていたのに、コルドバであった日本人に「グラナダは1泊コースだよ。(アルハンブラには朝早くならばないと入場制限がかかって入れない)」といわれたものの、時すでに遅し、オスタルのおっちゃんに「今日もここにとまるからよろしくー」といって出てきたのでどうしようもなく・・・なんとかほかに方法はないものか、と一生懸命に歩き方を読んでいたら「クレジットカードで支払いの電話予約O.K.」!!!早速電話をかけて「明日のチケット予約したいんだけど・・・」「すみません。あしたのは売り切れました」「え?なに?」「う・り・き・れ」・・・どんより。こうして念願のアルハンブラ宮殿に行くことはできず、次回また来るための理由を残してカディスへ・・・。<カディスで>
ここは今回の旅行でもっとも忘れえぬ経験をした場所です。カディスはセヴィージャから1時間でいける近さと、コロンブスが出航した町ということで行ってみました。ビーチをちょっと散歩して、広場を見て写真をとって帰ろうと思っていました。駅にコインロッカーはなく、15キロもあるバックパックを背負いつつビーチに向かって歩き始めました。なんだか地図上で自分がどこにいるのかわからないまま、とりあえずビーチへ。そこにはまだまだバカンスを楽しむ人々あふれており、のほほんという印象でした。かばんもそこらへんに投げ捨てという感じ。あのバルセロナの緊張はどこへやら。わたしもちょっと緊張が和らいで、さて水浴びでもしてくっかなと思いました。どうしてもかばんが重いので悪魔のささやきに身を任せ、スカートにビーチサンダルといういでたちで貴重品のみを手にして、残りはシャワーの横に・・・
15
分後、さあ、そろそろ戻ろうか。と、シャワーのところにいったら、アレ?バックパックがない?場所間違えたかな?隣のシャワーだっけか?あれぇぇぇぇぇぇぇ。そうなんです。わたし盗まれちゃったんです。私の生活の糧?を。なんとも不覚。とり?えず自分で探してみようと思ったけれど、カディスのビーチは広い広い。私の足では到底無理と判断。知っている限りのスペイン語を使って警察を探し、いってみたけど警察で事情聴取までスペイン語で話せる能力はなく、困ったと思っていたら、若い警察官のお兄さん出現。彼は英語を話したのでなんとか興奮しながらも状況と身の上を説明。盗難証明を作ってくれました。お兄さん曰く「貴重品入ってないなら犯人もどっかに捨ててくよ・・・」でも結局17
時までビーチを歩き回ってみたものの見つかりませんでした。そのうち潮も満ちてきて・・・あぁ、私のバックパック、巡り巡ってもし三陸海岸などで38lの赤と黒のバックパックを見つけたらご一報を。念のため保険には入っておきましょう。<再びバルセロナへ>
なんとか終電でカディスからセヴィージャに戻り、最後の一枚といわれたバルセロナ行きの夜行チケットを買った私。乗ってみたらなんと2等席などという高級品ではなく、いすに眠るというもの。スカートの私はできる体勢も限られ、クーラーはがんがん効いて半そでの私にはまるで拷問・・・・これからフランスに戻らなきゃいけないし、なんとかバルセロナに行ってズボンと長袖だけでも買わなきゃ死んじゃう。(フランスは9
月前半でもかなり寒かった)バルセロナでの1日は銀行に行ってお金をptsに換え、服を買いに走りました。もう一度観光しなおして、という気力はなくて、サンツでボーっとしてました。そして20時の夜行バスでパリへ・・・バスの2階で後ろに陣取った私の隣に変なアジア系かアラブ系(ターバン巻いていないからアジア系だと思います)のおじさんが座りました。「俺はパリに住んでんだ。パリのことなら何でも聞いてくれ。君はどこから着たんだ?日本?日本はリッチな国だよな。君もそうなのか?結婚はしてるのか?」機関銃が口の中に入ってるんじゃないかってくらい喋り捲る人で、なんだかどう見ても胡散臭いおじさん。私はかばんに南京錠をしっかりかけて前ポッケにかぎを入れ・・・・あぁ大変、一人旅。そしてバスはフランスに向かって走るぅ。通路をはさんで隣にスペイン人のカップルが・・・仲むつまじきことかな。彼女が彼の胸に頭をもたげて寝てました。おじさんそれに欲情したのか、「俺の胸に頭をもたげて寝ていいよ。ノープロブレム、ノープロブレム。」「いや、いいです・・・」「いいから、いいから」・・・!!!!!なんとおじさん私の胸に頭をもたげて実演しだした!さすがの私も頭にきて「日本じゃ、そういうことは恋人同士でしかしないの!こ・い・び・と同士!!!!!」おじさん正気に戻ったか、しょんぼりして寝る体勢に入り一件落着。その後も不法入国の人をかくまったり、なかなか大変、バスの旅?いや、友達に後々聞いたら「それってバスの後ろが治安?悪いからじゃないの?」そうなの?そんなこんなで私のヨーロッパの日々は過ぎていったのでした。
<全体として>
楽しかったです。大変なこともいっぱいあったし、何より一人は結構寂しかったです。(盗まれたバックの中に、アドレスが入っていたのでバルセロナに住む友達にも会えずじまい)けど一人じゃなかったら、旅で出会ったいろんな人と話す機会はなかったと思うし、自分のペースで勝手に動けるのも一人旅のよさだと思います。スペインは今まで行った国とは違ってヨーロッパなのにヨーロッパじゃなくて、人柄も適当な部分も多いけど熱くて楽しくて、ご飯も最高においしくて。スペイン最高でした。←かばん盗まれた私が言うんだからこれホントです。機会を見つけてまた行こうと思います。こんどこそ魅惑のアルハンブラに行きたいです。