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スペイン留学

私は大学3年生を1年休学して、
スペインのサラマンカとバレンシアに
1年長期留学してきました。

個人留学だったため、
留学について右も左も分からず、
三宅先生に相談しに行ったところ、
学生生協が配布している留学のパック旅行の
パンフレットをもらい、
そこに掲載されていたスペイン留学をあつかっている
旅行代理店に無料のパンフレットを取り寄せ、
自分の予算とあった語学学校を選び渡航しました。

1年の滞在でだいたいかかる金額は150万円ぐらいです。
これは往復の航空運賃を含みます。

スペイン語はゼロからのスタートでした。
向こうへ行く前に覚えた言葉は、
「Gracias(ありがとう)」と「Me llamo 〜(私の名前は〜です。)」だけ。
空港に出迎えに来てくれるサービスを利用したので、
空港からホームスティ先は語学学校の人が
迎えに来てくれました。なので、危険な目にはあいませんでした。
私のいた語学学校の子で、初海外で、自力でホームスティ先に行った人も
いましたが、タクシーでかなりぼられてしまったみたいなので、
初めての人には空港で向かえサービスをおすすめします。
あとスーツケースが届かなかったということもあるので、
語学学校の事務の人に相談すると、
後日スーツケースが手元に届けてもらえます。
友達でスーツケースが届かない人がいましたが、
その人は英語もスペイン語も全く駄目で、
語学学校の中で喋れる日本人の人に助けてもらっていました。
始めのうちは、みんなで協力して、
先にいる人からいろいろ教えてもらえるとのちのち
同じパターンの陥った人がいても対処できるようになりますよ。
情報交換はまめに行っていた方がいいです。
もしかして、ホームスティからピソ暮らしに変更したいときも、
同じ国の人とだけでなくクラスメイトと情報交換しておくと、
シェアメイトが見つかる確率が高いです。
私はそうやってシェアメイトを探しました。
ピソとは4人くらいで一部屋に住むことを言います。
向こうでは学生は部屋をシェアして住んだりしています。
そうすると家賃もかなり安くでき、長期留学の人は
後半はだいたいピソ暮らしをしていました。
家賃は場所にもよりますが、私はバレンシアで一人あたり200ユーロ
(日本円で約26000円)で4人で住んでいました。
そこには帰国する韓国人の女の子の代わりに入ることができてラッキーでした。
なぜならば、ピソ探しは都会になればなるほど難しいからです。

語学学校はずっとサラマンカとバレンシアのENFOREXに通っていました。
通学も徒歩10分〜15分以内の場所でした。
住む場所はホームスティの場合は語学学校が探してくれますが、
治安がいい場所を選んでくれて、学校も徒歩10分〜15分以内の場所なので、
海外でも安心して住めると思います。

学校は朝9時スタートで午後2時半に終わる5コマの授業になります。
1コマは1時間くらいです。
1、2時間目は文法のクラス、3,4時間目は文法にそった会話のクラス、
5時間目は文化の時間なのでスペインの歴史やその土地のことなどを学びます。
私が一番好きだったのは会話のクラスで、
始めの授業で文法の説明をしてくれるので、
会話ではそこで習ったことをクラスのみんなで質問し合う形になります。
なので、三宅先生の普段の授業と同じような感じになります。

スペインの昼は2時からとるようなので、
授業が終わってから食べるのがちょうどいい時間なようです。
スペインの食事はオリーブオイルを大量に使うので
少々脂っこいですが、味はとっても美味しいし、
日本人の舌にも合うようです。
私のホストマザーは料理上手で、毎回のご飯が楽しみでした。
鶏肉料理がおいしかったです。

夕方は少しお昼寝をした後、
授業の復習と宿題をして、
9時ぐらいに街へ遊びに出かけていました。
この時間から飲み屋や音楽がかかっているディスコテーカ(ディスコ)
でお酒を飲みながらクラスのみんなとわいわい騒いで、
だいたい家に帰るのが2時ぐらい。
でも不思議なことに前の日どんなに遅くなっても、
次の日の授業の1コマにはきちんと出席していました。
そこらへんは遊びと勉強はみんなきちんとしていました。

土日は、学校で用意されている小旅行に申し込んだり、
気の合う仲間と、近くの都市へ出かけたりしました。
サラマンカは周辺に、トレド、バジャドリッド、セゴビア、
ポルトガル、マドリッドなど、旅行するには地理的にもってこいな場所でした。

スペインは地方も4つの特色があって、マドリッドから北側はバスク地方、
真ん中はカスティージャ・レオン地方(標準語)、南はアンダルシア地方、
バルセロナのあるカタルーニャ地方に分かれていて方言があります。
地方によって人の特色も違うので旅行するとき、そういった点も
スペインの魅力を楽しめるひとつだと思います。

ざっと話してきましたが、
短期でも長期でも、語学習得だけではなく、
同い年の違う国の人とであえて、一緒に過ごせるということは
とてもいい経験にもなるし、自分たちが住んでいる国が、
他からどう見られているのかもよく分かることができました。
国際色はホントに多彩で、カザフスタンから留学している人や
名前をあまり聞きなれない国から来ている人もいたりして面白かったです。
みんなスペイン語はペラペラなわけわなく、
片言のスペイン語でも他の国の人とコミュニケーションをとることを
みんな楽しんでいたようです。
夏休みを利用してくる学生が多かったので、8・9月はどの語学学校も
生徒が溢れていて、お祭り騒ぎみたいでした。
12月はなぜかアジアの人しか残っていなくって、
それはそれで寂しかったりしました。。。よく中国と台湾の子たちとホームパーティをしました。
そこでちらし寿司を作ったらすごく喜ばれました。楽しかったです。
そこで仲間をみつけて、残りの夏休みを一緒にヨーロッパ旅行へと
出かけていく人もいました。
いまでも何人かの友人とはメールの交換をして、
お互いスペイン語を忘れないようにしています。

Buen viaje!

(2007.5.17 M)

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