学生 J・S (2009)
感想
この映画は大統領狙撃の瞬間を目撃した8人の異なる視点から暗殺事件の真相に迫るという映画でストーリーに飽きないで全部観れました。全く見ず知らずの8人が、全く別の8箇所から目撃した、一発の銃弾で8つの疑惑、1つの真実を求め彷徨うところがとても面白かったです。
普通のサスペンスアクションとは、ちょっと違う点が最後らへんのシーンで同じ場面を何度も違う角度から描くことで、観ている内に少しずつパズルが埋まって真相が分かるというところでした。また、同じ時間、同じ場所での出来事なのに、毎回が手に汗握る展開で、飽きるどころかどんどん引き込まれてしまう作りなところが凄い点でした。
しかし、なんといっても最後のカーチェイスはすごかったです。本当に半端ないと思いました。その中でも、石造りのすごく狭い路地で、車が大勢の観光客をよけながら走り抜けるところが、人に当たりそうで当たらない具合が上手いと思いました。
それで最後の最後に、冷酷だと思っていたテロリストが、目の前に現れた少女に対し、本能的にハンドルを切ってしまった事で、全ての計画がパーになってしまったのがなんか映画らしいとも思えるところでしたが迫力満点でドキドキを味わえたので満足でした。面白いので見た方がいいです。