学生 K・K (2009)
あらすじ
スペイン・マドリッドに聳える奇怪なアパートメント。不動産会社で分譲アパートのセールスをしている中年女性フリアは、なかなか思うように成績が上がらず少し落ち込み気味。そんなある日、フリアはひょんなことからこのアパートの一室から一人暮らしの老人の腐乱死体を発見。しかしこの老人、なんと3億ペセタもの大金を20年もの間隠し持っていたのである。老人が残した遺産3億ペセタを巡ってフリアとアパートの全住民が争奪戦を繰り広げる…ブラックサスペンス・コメディ。
原題の" LA COMUNIDAD "は共同体という意味である。老人の大金を奪うために協力しているアパートの住人13人が共同体を形成し、20年間、老人が金を持ち出さないように、交替しながら24時間体制で監視を続けてきた。彼らの夢は老人の金を手に入れてみんなで山分けをすること。「みんなのしあわせ」のためだったら何だってする。そのお金をフリアが横取りをして、独り占めするなんて許せるはずがなく、フリアとアパート住民との争奪戦を繰り広げられている。
感想
最初見たときコメディ路線でいくのかと思ったが、衝撃な映像もあるサバイバルスリラーである。誰がこの展開を予想しただろうか…。人間の欲とエゴを描いていて、本当にお金の力というのは恐ろしいと感じた。カルメン・マウラの迫真の演技は見ものである。