学生 Y・A (2009)
あらすじ
内容はアメリカの子供たちを中心に社交ダンスの大会への出場、それまでの過程を取材したドキュメンタリー映画です。
感想
しかし、ドキュメンタリーとは思えないほどストーリーができており、普通の映画のように楽しめる作品となっています。最初のうちは、舞台もアメリカで字幕も英語なのになぜこの映画がスペイン語の棚に並んでいたのか疑問でした。
理由としてはダンスの先生がバイリンガルで、映画の中にも少々スペイン語が登場する場面があるということくらいです。
あとはやはり、劇中でもアメリカに来たばかりで英語がうまく話せない子が生き生きとダンスを踊っている通り、ダンスに人種や国、言葉の違いは関係ないということでしょうか。
自分はダンスの経験はありませんが、ダンスが好きな子供たちの生き生きした顔を見ていると、自分も踊りたくなってきます。ダンスの経験がある人や、ダンスに興味がある人にとってはよりいっそう楽しめる作品ではないでしょうか。
お勧めする点は、やはり子供たちの素直な表情と音楽です。ダンスとともに、使用されている音楽も映画を引き立てる良い雰囲気になっています。そして、ダンスを踊っているときは大人っぽく見えても、子供達同士の会話では年齢相応の表情を見せてくれます。子供たちのくるくると変わる表情を見ているだけでも飽きが来ません。
反対にお勧めできない点も、この子供たちの素直さにあります。素直であるが故に歯に衣着せぬ言葉が出てきたり、ませた発言も出てきます。そういったものが好きでない方にはあまり勧められないかもしれません。
しかし、それらのことひっくるめたうえで、練習に練習を重ねた末の決勝戦には一見の価値があると思います。子供たちの努力、そしてその結果を見たい方は是非一度見てみてください。