ステイト・オブ・ウォー

STATE OF WAR/Iluminados por el fuego

 

制作年度 : 2005年

上映時間 : 100分

監督 : トリスタン・バウアー

出演 : ガストン・パウルス、パブロ・リバ、ヴィルジニア・イノセンティ、シザー・アルバラシン

学生  Y・T(2011)

感想

 今まで僕が観てきた戦争映画は『戦場のピアニスト』などの作品でしたが、戦争映画は”理不尽に人が殺される”というイメージが強いため、観ることを避けていました。

 今回観ることにしたのは苦手を克服しようと思い、この作品を選択しました。

 内容としてはやはり重い感じがしました。

 戦場でも一緒だった親友の自殺未遂から戦争の記憶を思い起こす主人公。戦場の様子は負けている側からの視点ということもあり、凄惨な様子であり、やっぱり戦争物は観る人を選ぶというふうに思いました。

 個人的にはやっぱりお勧めできない作品かな?といった感想です。

 

学生  H・A (2010)

感想

 「ステイト・オブ・ウォー」は、フォークランド諸島の領有をめぐってイギリスとアルゼンチンの間で、3カ月にわたって行われたフォークランド紛争についての作品です。

 この映画を観て、戦死者と同じくらいの数の帰還兵が自殺していることを知り、戦争によって心に傷を受けた人は多く、改めて戦争の悲惨さを感じました。そんな中でも、主人公のエステバン達が、食糧の羊を勝手に捕まえて食べたり、冗談を言い合ったりとなんとか気を紛らわそうとしている姿はすごいと思いました。戦争が終わった後、エステバンがフォークランド諸島へと戻り、戦時中に隠れていた壕の中から仲間の遺品を見つけて泣いていた場面とても感動的でした。

 全体的には、戦いの場面の映像が速すぎて、何が起きているのか分かりにくい部分があったものの、今まであまり知らなかったフォークランド紛争について学ぶことができ、戦争の戦い以外のことについても知ることができる映画なので、お勧めしたい作品だと思います。

 

学生  J・S (2009)

感想

 題名の通り戦争についてで、マルビナス戦争で生き残ったエステバンは同じ戦争に行って帰ってきた、親友のバルガスの自殺未遂を目のあたりにしてから、マルビナス戦争での記憶がよみがえっていき、その戦争でのシーンと現実に進んでいく世界が交差で映画が作られていました。

 戦争のシーンで、貧しい中で、パンが凍るくらいの寒さで頑張っている兵士がすごく印象に残っています。苦しい中でも、冗談を言っていてすごい精神力だなと感心しました。

 しかし、あまりにも腹が空きすぎてしまって羊を捕まえて食べてしまい、それを幹部の人に見つかって厄介なことにバルガスが連行され、ひどく虐められて帰ってきて、それでもそこの班が最前線にいけという命令がきてまわされて、そこでのシーンは激しすぎて見えづらかったし、グロテクスでした。

 戦争では負けて、撤退するところでは、エステバンが大尉に逆らいバルガスを助けるシーンが感動的でした。

 バルガスは結局自殺未遂が原因で死んでしまうが、その後でエステバンがマルビナス諸島に一人で行き、そこで戦争の際に暮らしていた土を掘って作った所に偶然に入って、思い出の写真が出てきたところが感動でした。

 この映画を観て、帰兵士はその当時はすごくつらい思いをしたことがわかりましたし、戦争をしても悲しみより幸せが多くなることはないではないかと考えさせられる映画でした。

 

学生  I・C (2009)

感想

 私は、「ステイト・オブ・ウォー」という映画を見ました。

 この映画は、アルゼンチとイギリスで「マルビナス島」の領有権をめぐり、アルゼンチン側がイギリスに宣戦布告したことにより始まる戦争について描かれというものでした。

 まず、この映画で面白いと思ったことは、この戦争で勝利を収めたイギリス側の視点ではなく、この戦争で敗戦したアルゼンチン側の視点で描かれている点でした。無事に戦争から帰還しても、その後戦争のショックから自殺する兵士が、戦死した兵士とほぼ同数いたということで、その点でおいても戦争による精神的なダメージを大きく受けたことをうかがい知ることが出来ました。

 圧倒的なイギリス軍の力によって貧相な装備しか持たないアルゼンチン兵が傷ついていくという様子と、理不尽な理由で戦わされている兵士達の心理状態などがリアルに描写にされていて、戦争の悲惨さや虚しさがよくわかる内容の映画となっていました。内容的には、戦争の悲惨さなどを知る上で、とても素晴らしい作品だと思ったのですが、グロテスクなシーンが多い為、グロテスクな映像が苦手な人には、おすすめ出来ない作品だと思いました。