サルサ!

 

制作年度 : 1999年

監督 : ジョイス・シャルマン・ブニュエル

出演 : ヴァンサン・ルクール

学生 K・Y (2011)

あらすじ

 映画の出だしで有望なクラッシックのピアニストだったレミがコンサートでの演奏中に、突然「Wahoo!」と、シーンから、一気に引き込まれました。 情熱的なキューバ音楽。レミはキューバ音楽への道を捨てられず、大学のショパン像に別れのキスをして、パリに旅立ちます。 そして、キューバ人の友人フェリペに紹介されたチューチョの宿で、「サルサ教室」を開こうとするのですが、「ダンスを習いに来る女性達の目的は『黒人男性』だ」と言われてしまいます。そのために、レミは、フェリペからサルサとキューバ人のフランス語を教わり、髪を黒く染め、日サロで肌を焼き、キューバ人との混血児「モンゴ」に生まれ変わります。やがて教室に来たナタリーと「モンゴ」のまま恋に落ちてしまうのです。

感想

 クラブ嫌いで地味で大人しい女性として登場したナタリーが、実はサルサが得意なドセクシー姉ちゃんだったっていうのには、つっこみ満載です。また、サイドストーリーのチューチョとナタリーの祖母レティの40年越しの恋がとてもおもしろいです。時流や家族の目論見で離れ離れになってしまった2人。そんな2人が、40年ぶりに再会して、ゆったりと踊るシーンには、素直に感動しました。 カトリーヌ・サミー扮するレティおばあちゃんの1つ1つの表情が情感たっぷりで素晴らしかったです。40年ぶりにチューチョに再会したシーン。鏡にうつった自分の顔を見つめる彼女の表情が、失われた若さへの哀愁みたいなものを感じさせつつも、初めてのデートの待ち合わせ場所に向う乙女のようでした。ほんの一瞬のシーンなのですが、かなりぐっときました。