REC

Rec

 

製作年度 : 2007年

上映時間 : 85分

監督 :ジャウマ・バラゲロ、パコ・プラサ

出演 :

マニュエラ・ヴェラスコ、フェラン・テラッツァ、ホルヘ・ヤマン・セラーノ、カルロス・ラサルテ、パブロ・ロッソ

ダビ・ベルト、ビセンテ・ヒル、マーサ・カーボネル、カルロス・ビセンテ

学生  N・M (2010)

感想

 ホラー映画にありがちな注意ですが、最初に、心臓の弱い人の視聴はお勧めしません。理由としては、グロテスクな内容や表現が含まれるからです。

 映画の概要は、ドキュメント番組「眠らぬ街」の撮影のため消防署に取材に来たレポーターのアンヘラ・ビダルとカメラマンのパブロが、「老女の叫び声が聞こえた」との通報を受け着いていった先のアパートで恐怖の体験に見舞われるというもの。

 特徴としては、「クローバーフィールド」「ブレアウィッチプロジェクト」などに代表されるカメラマン視点で進むストーリー展開、それを利用した「巻き戻し」「暗視機能」などカメラ特有の演出、ドキュメント番組の撮影という設定をそれっぽく見せてくれる役者の絶妙な演技などが挙げられます。

 また、スペイン語圏映画レポートにふさわしい解説といえるか分かりませんが、途中アジア系の女性が日本語で怒号を上げるシーンがあり、そこで「そういえばスペイン語の映画だった」と気づきました。また、劇中のスペイン語も口調やイントネーションのおかげもあってだいぶ聞き取れる感があります。恐らく授業のおかげもあると思います。

 映画紹介ということで詳しい内容はかけませんが、非常に臨場感があり、他の映画には見られない独特の演出や、非日常の恐怖の前に人々の心の余裕が無くなっていく様子など描写がリアルで目が離せません。ホラー映画が好きだったり、この文章を読んで興味を持ってくれるのであれば、ぜひとも視聴してみて下さい。

 

学生  N・T (2010)

感想

 私は『REC』というホラー映画を見た。この映画は、主観撮影によって撮影された映画である。 主観撮影では、主人公が見て、聞いて、感じた状況がそのままリアルに伝わってくる。だから、 とても臨場感のある映像に見えて、恐怖が何倍にも膨れ上がった。

 この話は、あるテレビ局のレポーターとカメラマンが消防士のドキュメンタリー撮影のため、 消防士が緊急出動で向かったアパートに一緒に乗り込むところから始まる。出動先のアパート では謎の感染症で凶暴化した老人が暴れており、その老人を始めとしてアパートの住人が次々 とその感染症に感染していき、凶暴化していくというストーリーである。主人公であるレポー ターとカメラマンは、凶暴化した住人から逃げながら、感染症とアパートの歴史の謎に迫るが、 最後は凶暴化した人間に二人が襲われるところで映像が途切れる。

 私がこの映画で一番印象に残っているのが、感染症の原因であった犬を飼っていた少女が、 原因が明らかになった瞬間に豹変し、母親に噛みつくシーンである。それまでとてもおとなし かった少女の突然の豹変ぶりにはかなり驚いたし、一番恐怖を感じた。

 私は、この映画で、人が人に噛みつき、血まみれになるというようなグロテスクで、過激な 映像を何度か目にした。映像が過激すぎて、気分が悪くなる人も多いと思うので、ホラーが苦 手な人にはあまりお勧めはしない。しかし、主観撮影では、他のホラー映画にはない臨場感と 緊張感のある映像が見られることは確かなので、ホラーが好きな人には、是非見ていただきた い。

 

学生  J・M (2009)

感想

 私はこの映画を勧める。「REC」とは、一般に「Record」の略で、録音、録画、記録の事である。このタイトルどおり、全編をビデオカメラによる主観撮影にて収録しており、これが最大の特徴である。以下に映画の概要を記載する。

 あるテレビ局のレポーターとカメラマンが消防士のドキュメンタリーを撮るべく消防局で取材を行っていた。そのときあるアパートから通報があり、出動に同行することになる。そのアパートでは、老婆が異常な状態に陥っており、それは未知なる感染症が原因であった。この感染症は、感染すると凶暴化し、人に襲いかかってしまうというものだった。感染拡大を防ぐために建物が封鎖され、その建物から脱出を試みるというのがこの映画の目的となっている。以上が概要である。

 この映画の最大の特徴である主観撮影により、映像の1つ1つにとても強いリアリティが生まれている。例えば、凶暴化した人が襲ってきたときにカメラマンがカメラで殴り倒すといったシーンがあるが、カメラマンの焦りが良く伝わってくる。こういった映像は、視聴者に、これは現実に起こり得るのではないか、というスリルを持たせてくれると思う。また、物語の序盤にアパートに潜入した消防士がいきなり老婆に首を噛みちぎられ、首から筋のようなものが伸びる、というような過激な場面がたくさんある。そのため、気持ちが悪くなるような描写が苦手な人にはおすすめできない。また、レポーターたちが気の毒なのは、感染症の存在もアパートを封鎖して閉じ込められた理由も知らされていないところである。その上アパートに閉じ込められた人々が次々に感染し、凶暴化していくので、パニックになる要素が満載である。

 この映画は、終始安心できるところがなく、非常に強いリアリティ、スリルを感じさせてくれるため、普通のホラー映画は見飽きたというホラー上級者に勧める。ハリウッドでも既にリメイクされているのでそちらも見てみるといいと思う。また、この作品のラストは、続きはどうなるのだろうと思わせるものだったので、2008年10月24日に公開された続編「REC/レック2」も見るべき作品である。

 

学生  Y・S (2009)

感想

 このRECというホラー映画について紹介したいと思います。まずこの映画の魅力的なところは、P.O.V.という、いわゆる主観撮影で映画が楽しめるということであります。この主観撮影によって、自分も映画の世界に入り込んだような感覚を得ることができます。そしてよりリアルな恐怖感と臨場感を楽しむことができます。

 ストーリーは、あるアパートに駆け付けた消防士とリポーターがアパートに入って調べていくと原因不明の病気で狂気した人間に襲われ、アパート全体が封鎖されていってしまうというホラーパニックです。アパートに隔離された人間たちは得体のしれない恐怖と不安によって徐々に錯乱していくという描写が、妙に気味の悪さを際立たせます。また、意外性のある展開がより観ている人を映画にひきつけるので、観ていて終始気が抜けないほどの緊張感を味わえます。唯一、映画の最後がうやむやなまま終わってしまったのが少し残念な感じではありましたが、ホラー映画としては十分に楽しむことができる作品だと私は思います。是非皆さんもRECを一度観てみてはいかがでしょうか。