学生 N・M (2010)
感想
ホラー映画にありがちな注意ですが、最初に、心臓の弱い人の視聴はお勧めしません。理由としては、グロテスクな内容や表現が含まれるからです。
映画の概要は、ドキュメント番組「眠らぬ街」の撮影のため消防署に取材に来たレポーターのアンヘラ・ビダルとカメラマンのパブロが、「老女の叫び声が聞こえた」との通報を受け着いていった先のアパートで恐怖の体験に見舞われるというもの。
特徴としては、「クローバーフィールド」「ブレアウィッチプロジェクト」などに代表されるカメラマン視点で進むストーリー展開、それを利用した「巻き戻し」「暗視機能」などカメラ特有の演出、ドキュメント番組の撮影という設定をそれっぽく見せてくれる役者の絶妙な演技などが挙げられます。
また、スペイン語圏映画レポートにふさわしい解説といえるか分かりませんが、途中アジア系の女性が日本語で怒号を上げるシーンがあり、そこで「そういえばスペイン語の映画だった」と気づきました。また、劇中のスペイン語も口調やイントネーションのおかげもあってだいぶ聞き取れる感があります。恐らく授業のおかげもあると思います。
映画紹介ということで詳しい内容はかけませんが、非常に臨場感があり、他の映画には見られない独特の演出や、非日常の恐怖の前に人々の心の余裕が無くなっていく様子など描写がリアルで目が離せません。ホラー映画が好きだったり、この文章を読んで興味を持ってくれるのであれば、ぜひとも視聴してみて下さい。