火星人メルカーノ

 

制作年度 : 2002年

上映時間 : 75分

監督 : フアン・アンティン

学生 M・S (2011)

あらすじ

火星で暮らしていたメルカーノは、ある日、ペットの火星犬を地球から来た火星探査機の下敷きになり潰されてしまう。その後復讐のために地球へと向かったメルカーノがたどり着いたところは、アルゼンチンのブエノスアイレスだった。メルカーノはさみしさのあまりにバルチャー世界で火星を作り楽しんでいた。しかし、メルカーノは人間に騙され、人間はバーチャルの世界を使ってビジネスを成功させていった。人々は夢に見ていた世界を手に入れたが、それらのテクノロジーは人々を壊していった。けれども、メルカーノの活躍により人々をダメにしていったテクノロジーを壊すことに成功し、人々が忘れていた大切なものを思い出すことができた。対立していた人々も皆仲を戻し、メルカーノも無事に火星に帰ることができた。

感想

 はちゃめちゃなブラックギャグあり、歌って踊るハッピーなミュージカルありの、スピード感溢れるラテン度120%アニメーションで、とても楽しく見ることができた。鮮やかな色彩で、火星人メルカーノをはじめとする他のキャラクターたちはとてもかわいく描かれていた。CGで書かれた火星人メルカーノの視点を通して、アルゼンチンが抱える貧富の格差、失業問題、犯罪などの社会問題が浮き彫りにされていた。物語の最後に用意されている結末は、ハッピーエンドへのアンチテーゼとともに私たちが漬かりきっているテクノロジー社会への警告であると思った。

学生 M・S (2009)

あらすじ

このアニメの主人公火星人メルカーノは無料インターネットに接続したときに、なぜか地球に飛ばされてしまいました。地球の生活になれず、火星に帰ることもできずに困っていたときに、インターネットだけが彼の心を癒してくれました。やがて、彼はパソコンの中にバーチャル世界をつくります。そこで、退屈をしていた少年、フリアンが登場します。フリアンはバーチャル世界でメルカーノと出会い、次第にその中で仲良くなります。しかし、それを悪用して、儲けようとする企業が現れました。メルカーノはその悪徳会社に捕らえられてしまいます。悪徳企業はメルカーノの知識を使ってバーチャルネットを世界に広め大儲けするのですが、バーチャルネットを広めたことにより、地球のテクノロジーが膨大になり、破壊しなければ行けない状況になりました。テクノロジーを破壊するには、メルカーノが必要不可欠でした。それに気づいたとある3人と、友人を救うべくフリアンは、メルカーノを助けに行きます。途中にたくさんの困難が待ち構えていましたが、4人はどうにかメルカーノを助け出すことに成功します。そして無事、テクノロジーを破壊し、メルカーノは火星に帰ることができたのです。

感想

 この映画を見て、友情や環境問題、情報化された現在における問題など、さまざまな分野から考えさせられました。すごくためになったと思うので、みなさんも機会があればぜひご覧ください。