ガールファイト

Girlfight

 

制作年度 : 2000年

上映時間 : 110分

監督 : カリン・クサマ

出演 : ミシェル・ロドリゲス、サンティアゴ・ダグラス、ジェイミー・ティエリ、ポール・カルデロンス

学生  J・K (2009)

あらすじ

 ブルックリンに住む女子高校生のダイアナは気弱の弟と父、3人で暮らしている。弟の通うジムに月謝を納めに行ったダイアナは自分もボクシングを始めたいと強く思うようになり、トレーナーのヘクターに頼む。父親に内緒でボクシングを始めた。ダイアナはボクシングをするようになって次第に変わり、学校での態度も良くなってゆく。やがて彼女はジムのスター・エイドリアンと恋に落ちる。リーグ戦の決勝で彼と対決する事になった。試合を観に来た父親に隠していたボクシングもバレてしまう。しかし全力で戦ったダイアナは勝利をものにする。

感想

 フラメンコ風の音楽とボクシングのパンチの音が重なってかっこ良かったです。青春な感じが私的には好きでした。ダイアナは女の子なのにとても迫力があるボクサーでとてもすごかったし、なによりとてもかっこよかったです。ボクシングという迫力あるスポーツをしながらも恋に落ちたりと女の子の一面もあり少しキュンキュンしました。とても面白かったです。

 

学生  A・I (2009)

感想

 ボクシングの魅力を知り、だんだんと引き込まれてゆくダイアナが驚くほどの変化を遂げていくのが面白かった。父親の暴力のせいで自殺してしまった母親を思うと、父親のことを許すことができないという憎しみや悲しみの気持ちが伝わってきた。また、この映画の始まりに、フラメンコのBGMにのせてダイアナが登場する場面が、スペイン映画という感じがして印象に残っている。カメラをにらみつけるダイアナは、ボクシングを通して知った強さが表現されていたように感じる。学校での問題行動や父親との険悪な雰囲気からは、ダイアナが自分の周りのものの存在から孤立しているのが感じられた。このような状況の中でダイアナは自分が何をして、どのように生きていけば良いのかを見失いかけていたのだと思う。そして、そんな心境の中ボクシングと出会い、自分の存在価値を見出そうと考えたのだろう。ボクシングのトレーニングに熱心に取り組む姿は、自分との闘いに挑んでいるようにみえて、とても格好良かった。また、技術を身に着けていくと、試合をさせてもらえるほどに成長する。しかし、ボクシングの世界では、女性ゆえの問題もでてきて、男女の偏見との闘いもあり、ダイアナの芯の強さを感じられた部分である。男女の力の差関係なく、堂々と戦うダイアナの姿は人々にだんだんと受け入れられていき、応援したい気持ちになった。ダイアナのボクシングには偏見というものを打ち消してしまうような魅力があったのだと思う。男女の偏見にもくじけず、まっすぐに闘い続けたダイアナの姿は、勇気をもらえるので特に女性に観てもらいたい映画だと思った。