フラミンゴの季節

学生 M・H

時間:91分

製作国:ドイツ・スイス・アルゼンチン合作

監督:シーロ・カペラッリ

出演:ダニエル・クスニエスカ

配給会社:日本ヘラルド映画株式会社

推薦度:★☆☆☆☆

あらすじ

フラミンゴがやってくる夏、南アメリカの砂漠の村サン=ロレンソに船を陸路で輸送する工事のためにブエノスイレスから来た技師のマリオが、村の実力者アマードと工事による利潤の話、アマードに父親を殺されたと信じるインディオのロサとの提携から敵対する。一方で辛い現状から抜け出したいアマードの弟で助手のハビエル、アマードのメイドのフアニータによそ者として刺激を与え、アマードの相棒であったフィゲロアの未亡人とは色恋沙汰になる。

お勧めどころ

 ラテン系白人がインディオに対して根本的な差別意識を持っている現実がわかる。「正義は勝ち、悪は滅びる」という一般的命題に例外が有ることがわかる。その点でこの映画はリアルである。馴染みのない文化へ接触している点で、主人公に自分を重ねやすい。

お勧めできないところ

思い通りに行かない現実が描写されている。誹謗、偽証、偽善といった人間の醜い行為が描かれている。一般に映画に期待する自分の価値観への何らかの刺激というものがない。全体を通して一貫している登場人物の無気力な表情、ドライな情景と人々の心が、観る者の元気を奪う。