ディック&ジェーン

FUN WITH DICK AND JANE

 

制作年度 : 2005年

上映時間: 90分

監督 : ディーン・パリソット

出演 : ジム・キャリー

学生 S・O (2011)

あらすじ

 ディックは、IT企業に勤めるエリートサラリーマン。妻のジェーンと息子のビルと共にマイホームで暮らしていた。ついに部長に昇格が決まったのだが、会社は倒産。ディックは一瞬にして失業してしまう。再就職もできず、自暴自棄になったディックは強盗を計画。

感想

 私はコメディが好きなのでとても面白かったです。映画ならではのあり得ないような設定や演出は見ていて飽きません。どんどん金額が大きくなり手口も手が込んだものになっていくところに個人的に面白みを感じました。この映画は、現実にはありえないような展開になっているので、理屈抜きで楽しめる、気軽に楽しむ映画だと思いました。サブタイトルにもあるように最終的に復習をするというのが最後見終わった後の爽快感に繋がりました。何も考えずに映画を楽しみたいときにおすすめしたい作品だと思います。個人的に夫婦の仲がよくそれが見ていて楽しかったです。生活水準が上がることはいいことですが、一度上がった生活水準が下がってしまうのは精神的に苦しいだろうなとおもいました。また、人は窮地に追い込まれるとなんでもやってしまうんだなとも思いました。典型的なコメディだったと思います。

学生 N・C (2011)

あらすじ

 大手企業ではたらいているディックが部長に昇進したのですが、それは罠で、しかも、その会社は倒産しました。ディックは職を探しますが、なかなか決まりません。妻も子供もいます。最初は余裕で過ごしていた家計もつらくなり、テレビなどの家電を売り、車を売り、生活していました。

感想

 生活するのが辛くなってきたある日、妻のジェーンとともに強盗をします。この強盗シーンがシリアスなのではなくて、とても面白かったです。最後には社長から金をだまし取って、リストラされた社員たちにお金を配りあるきます。

 私が一番好きなシーンは、ディックとジェーンが一緒になって、社長のお金をだましとろうとしました、しかし、それは失敗します。社長にばれたとき、ディックは涙を流し、自分がどうなるかもわからないのに、社長に拳銃を突きつけ、小切手を要求します。結局これは演技でしたが、わたしがそのとき感じたのは、妻と子供を自分を犠牲にしてまで守ろうとした男の姿に感動しました。

 この映画をみて感じたのは、夫婦の愛が強くて、愛があればつらいことももりこえていけると思いました!!ギャグ映画と思ってみましたが、面白いし感動しました!!!

学生 N・K (2010)

あらすじ

 この作品は、巨額の不正経理・不正取引が明るみなって2001年12月に破綻に追い込まれたエンロン社の事件を背景にして再リメイクされた話である。念願のマイホームも手に入れ昇進も決定、ディックの生活は順調にみえた。しかし倒産後に失業、再就職先も見つからないが家族を抱えるディック。しまいに愛すべき妻のため芝生を盗んでしまったり、フラッペ一杯の飲み逃げから本物の強盗になったり、どんどん追い込まれていく。

 悲惨で暗い米国の現実を下敷きに企業不正に負けることなく、この映画で明日から同じ立場の人も笑って頑張ろうと感じさせられる。労働者の辛い立場を浮き彫りにしたかのような社会派痛快コメディ。ジム・キャリーが徹底的にコミカル演出することで笑えない事実なのに笑ってしまう娯楽映画。

感想

 事実だけを聞いてしまうと人生終わったようなもの。笑うに笑えない苦しさや圧迫感、絶望感に考えさせられものがある日本の派遣切りを彷彿させる恐怖の経済不況。それを笑い飛ばしてしまう明るさが全体ににじみ出ていて暗くさせないのが良かった。ジムの演技等のコメディの要素とシリアスな背景のストーリーを上手く調和している。

 特に主役、妻ともに役者がとても良かった。会話は自然的で嘯いた回りくどさもなく違和感がない。アメリカならではの爆発さで、日本ではありえないと思いつつも弾けたコメディ演技が笑いを誘う。くすり、というよりは盛大に吹いてしまう場面が多々あった。ラストの展開は読めてしまうのですが、全体的な爽快感にスカッとした。見ていて楽しくなりたい人、見やすいスペイン映画を探している人にお勧め。