電波少年ドロンズのアメリカ横断

 

制作年度 : 1996年

監督 : 日本テレビ

出演 : ドロンズ

学生 A・H (2010)

あらすじ

 これは、ドロンズというお笑い芸人が、チリのプンタアレナスをスタートし、アラスカまでの道のりを、ヒッチハイクで旅をするというものである。

 非常に山あり谷ありの旅である。最初なかなかヒッチハイクができない。ようやく車がつかまり、せっかくスタート時点から一歩前進したかと思われた矢先、パスポートを無くしたことに気付き、スタート時点に逆ヒッチハイクしてしまう。これが、始まりである。この後も、ヒッチハイクで旅をするには、スペイン語が必要ということから、地元の小学校一年生に混じって勉強したり、下痢で入院、途中若者に襲撃され、ディレクターが顔面血だらけになったり、リオデジャネイロのカーニバルに参加したりと、いろんな意味で充実している旅である。

感想

 私がこの番組で感じたことは、まず人の温かさである。行く先々で、ご飯を出してくれたり、寝床を用意してくれたりと非常に心に響いた。旅先でドロンズが見せた涙は、現地の人と心を通わせた何よりも証拠だと思う。

 また、普段は当たり前のようにご飯を食べ、当り前のように水を飲んでいるが、この旅では、お金がないためそれができない。そして、苦労してご飯や水にありつけるのである。このことから、いかに日常の生活が「幸せ」かを感じることができるであろう。

 出会いを大切にしながら、旅をするのも悪くないなと感じさせる作品である。