カリートの道

Carlito's Way

 

制作年度 : 1993年

上映時間 : 144分

監督 : ブライアン・デ・パルマ

出演 : アル・パチーノ、ショーン・ペン

学生  Y・S (2009)

感想

 私は、カリートの道という映画を見ました。

 この映画の内容は、元麻薬王のカリート・ブリガンテは親友の弁護士クラインフェルドの尽力によってたった5年で刑務所から出所するが、彼が5年ぶりに見た街と人々は、仁義も信義も失って変わり果てていた。麻薬の取引では見境いのない人殺しが起き、かつての仲間は金のために平然とカリートを裏切ろうとする。さらにカリートはベニー・ブランコというチンピラを殺害することができず、自分にも老いがきていることを感じていて、そんな街と人々にカリートは絶望し、周囲の期待をよそに、カリートは南国でレンタカー屋を営むという夢を叶えるために堅気の生活を送り、着々と金を集めることに頑張った。さらに、昔の恋人・ゲイルとのよりを戻し、夢へと一歩一歩近づいていく。そんな中、クラインフェルドが『マフィアのボスが脱獄するからそれを手伝ってくれ』と頼んできた。カリートは裏切るわけにもいかず、頼みを承諾するが、クラインフェルドが突如として暴走、ボスを殺害し、見張り役のボスの息子を惨殺してしまう。凶行に至ったクラインフェルドにカリートは激怒して、その場を立ち去る。しばらくして、クラインフェルドはマフィアからボス殺しの報復として襲撃され、怪我を負う。一方のカリートは検察から呼び出しを受け、クラインフェルドが自分を売ろうとしていたことに気づく。このような内容となっていて、面白いバイオレンス・アクションだった。

 アル・パチーノが演じる演技力が本当に凄くて、面白かった。

 

学生  Y・M (2009)

感想

 私はスペイン語圏の映画として、「エル・マリアッチ」を見た。この映画はロバート・ロドリゲス監督が92年に制作した映画だ。何よりも特筆すべき点は、この映画は7000ドル(約65万円)で制作されたインディーズ映画だということにある。

 ストーリーは、メキシコの片田舎に流れ着いたマリアッチ(歌手)が脱獄囚と容姿が似ている(黒い服とギターケース)というお粗末な理由でマフィアに追われてしまい、殺し屋の襲撃を辛くも逃げていき、売り込みに来ていたバーの経営者のドミノにかくまってもらう…という流れである。正直ストーリーは勘違いしっぱなしのぶっ飛びストーリーで話の内容は無いに等しい。ストーリー重視の人にはお勧めできないが、アクション映画は頭空っぽにして見るのが一番楽しい見方だと私は考えているので、気にならないと思う。

 アクションは、昨今のスピード感溢れるようなものではない。最近のアクションを見慣れている人には少々芋臭く感じるかもしれない。しかし、シリアスな戦闘シーンの中にあるちょっとしたユーモアを感じさせるシーンがテンポよく織りまぜており、芋臭さも解消されている。

 自分はアクション映画をよく見ており、また銃火器が好きなので劇中のガンアクションもよく見ている。この映画では、MAC-10や、TEC-9といった比較的マイナーな銃が出ていてそういった点が見ていて面白かった。特にMAC-10は自分が好きな銃なのでキャストがメインに使っているので嬉しかった。しかし、リアリティという点では劣る。MAC-10は拳銃大の大きさのサブマシンガンなので連射速度が早い。実銃の射撃は布を裂くような音が出る。しかし劇中ではゆっくりとした連射であった。また、ある殺し屋が持っていた銃が序盤にMAC-10だったのに、終盤にはMAC-10によく似たマイクロウジにいつの間に変わっていた。まぁ、これは銃ヲタの妄言なので気にしない人はスルーしてくれて構わない。

 この映画は、シリアスとユーモアがいい感じで融合されており見ていて飽きない。また、インディーズ映画なので細かい部分(役者の髪型、前述した銃の種類の違い、銃で撃たれた人が無傷だったり)が変に違和感があったりするので、間違い探し感覚で見るのも面白いのかもしれない。

 この映画でロバート・ロドリゲス監督は一躍有名になり、この後もたくさんの映画を作ってきている。機会があれば是非見ていただきたい。

 

学生  S・I (2009)

感想

 私は、たくさんのスペイン映画の中から1つを選ぶとき、適当にいくつかを選んであとは監督と前評判で判断しようと思いました。そして選んだところ、スパイキッズの監督だった。という安易な理由でこの映画を見ることに決めました。

 さっそくこの映画の概要に関して述べます。

 エル・マリアッチは、映画としては異例とも言える安い制作費で作った映画です。内容はギャング同士の争いに巻き込まれた1人の青年と、彼が助けを求めた女性との関係、またギャングとの戦いを描いたアクション映画です。

 正直なところ、いくら有名な監督の作品でも、そこまでではないのだろうと思っていました。しかし、アクションシーンや音楽、効果の安さとは裏腹に、伝わりやすいユーモアやシーン別のカットとカットの間の取り方などが非常に見やすく作られており、高評価なのもある程度納得できるもの作品だと思います。

 評価できなかった部分としては、主要人物のキャラデザインや舞台背景の伝え方が少々足りず、これ誰だっけ?何で?などと思う場面が少々ありました。ただ場面毎に衝撃的な出来事が織り交ざっていて、適当に誤魔化されていたとも思えます。

 また、さらに不明な部分をあげれば、ただの歌い手が命を狙われ殺人まで犯したのに、わりと平気でいる部分などが挙げられます。もっと心情の描写にリアリティを持たせてもよいのではないでしょうか。

 物語は、最初の勘違いで主人公が襲われたという一転以外は自然にまっすぐとストーリーが進み、最後にヒロインが誘拐されたところまでは大体予想通りという感じでした。ただ主人公以外が皆殺しという結果だけは予想外で、でも後になって続編があるとわかったときは、それならそうでよかったのかな。と思える不思議な出来だと思います。

 続編は制作費が上がりアクションシーンに火がついているようなので、今度時間があったら見てみたいと思いました。

 

学生  M・U (2009)

感想

 私が観た映画は「エル・マリアッチ」です。

 流浪していた歌手がたまたま留まった町で、殺人犯に間違えられてマフィアから追い掛け回されるといった内容です。内容が暗い感じに捉えられるかもしれませんが、前半部分はコメディ的な要素も多く、笑いながら観る事が出来ます。

 映画を観てからこの感想を書くまでひと月が経ってしまいましたが、内容を事細かに覚えているくらい、面白く、印象に残る映画でした。全体的にシンプルな感じが良いのだと思います。また、全ての始まりは「勘違い」という冗談みたいなストーリーであったり、登場人物の人間臭さを感じられるところなどがお薦めできる点だと思います。ここには書きませんでしたが、主人公と脱獄した男が町の中で遭遇したシーンもありました。ただ、銃で撃ち合ったり、殺したりという内容なので、そういったのが嫌いな人にはお薦めできないと思います。また、話のオチをつけるために後半部分はやや急な展開となるので、いきなり慌しくなったりします。

 私は映画自体あまり観ないのですが、こういった機会にこの映画を観ることが出来てよかったと思います。