バベル

Babel

 

製作年度 : 2006年

上映時間 : 142分

監督 :アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ

出演 :

ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、Boubker Ait El Caid、サイード・タチャーニ、アドリアナ・バラッザ

ガエル・ガルシア・ベルナル、ネイサン・ギャンブル、エル・ファニング、クリフトン・コリンズ・Jr

役所広司、菊地凛子、二階堂智、小木茂光、ミチ・ヤマト

 

学生  S・H(2011)

あらすじ紹介

 モロッコから物語は始まり、旅をしていたリチャード(ブラッド・ピット)と妻のスーザン(ケイト・ブランシェット)が乗るバスが銃撃され、スーザンは重傷を負ってしまう。リチャードは言葉も通じず、医者もいない地域で妻の命を救おうとする。物語はモロッコ・アメリカ・メキシコ・日本と続いていく。

感想

 推薦できる点はコミュニケーションという普段私たちが何気なく行っていることは状況によってはとても困難な行動であると再確認できる点である。

 推薦できない点はラストに大どんでん返しや衝撃の事実があるわけでもなく、やや単調に物語がすすんでいく感がある点である。飛びぬけたスリルやドキドキ感を求める人ならつまらないと感じてしまうかも知れない。

 

 

学生  S・O (2011)

あらすじ紹介

 映画は、モロッコのとある少年が試し撃ちで発射したライフルが観光バスの女性に当たってしまったことから始まる。事件は思わぬ方向に進んでいき、国際的なものへと発展していく。

感想

 この話は、ひとつの話ではなく4つのけして大きくはない物語が少しずつ繋がり構成されています。事の発端は個人が所有していたライフルです。終始重苦しい雰囲気で物語は進み観ていてとても疲れました。もう少し4つの話が密接とまではいかなくても関係性があると面白かったと思います。ひとつの国の話ではなく、様々な国の人が登場するということで興味を引かれたのですが、思っていたより4つの話の関係性が薄かったせいか観終わった後これで終わりなのかと思いました。もう少しいろいろなことを考えながら見ればよかったのかも知れません。それぞれの登場人物の感情など・・・。監督がこの映画でなにを伝えたかったのか、結局見終わってもわかりませんでした。重苦しく、いろいろなことを感じ取りながら映画を見るのが好きな人にはお勧めできますが、そうでない人にはあまりお勧めはできない作品だと思いました。

 

 

学生  R・M (2011)

あらすじ紹介

モロッコで羊飼いの一家の男の子がいたずらで撃った銃弾が原因で4ヶ国で事件が展開していく。

1つ目の話は、男の子の一家のその後。警察に追われた一家の父と2人の息子が追い詰められていく。

2つ目のお話は撃たれた女性と同行していた夫を追う。夫婦の絆は失われかけていたが、この件でよりを戻す。

3つ目の話は夫妻がアメリカに残してきた子供の世話をするメキシコ人おばさんの話。事件のせいで彼女は自分の息子の結婚式に夫妻の2人の子供を連れて行くが、国境通過のトラブルから砂漠をさすらうことになる。

4つ目の話は、事件の銃の持ち主だった日本人男性の一家の物語。聴覚障害の娘が東京でさすらう。

感想

 話題になっていた作品でもあったので、軽い気持ちで観てしまった。しかし、まさかここまでいろんなものが連鎖するとは思わなかった。4つの話で展開していくが、そのどれもが複雑すぎたため理解するのに苦労した。むしろ、何度見直したら理解できるのだろうかと思った。2時間半で4ヶ国の物語を展開するのは短すぎる。それぞれにも過去があるわけで、その部分がないとやはり理解はしきれない。そう思った。ただ、それぞれに人との深い関わりや絆があって、その部分は美しいと思った。この物語には終わりがなく、悲しみや苦しみを通して物語は続いていく様子を描いている。なかなかスッキリはしない映画だが、考えさせられるものはあると思う。

 

 

学生  A・K (2011)

あらすじ紹介

 この物語は、モロッコ・アメリカ・メキシコ・日本の4つの地で起こっている出来事が、1つにつながっていくというものだった。

モロッコで遊牧民の兄弟が、父親が裏売買で手に入れたライフル銃でバスに銃撃してしまう。弾は、旅行で訪れていたアメリカ人夫婦の妻に当たり、負傷する。この事件の鍵を握る銃は、日本人ハンターが売ったものだった。

アメリカでは、夫婦の子供たちをベビーシッターとして面倒を見ていたが、メキシコに急遽、子供たちをつれていくことになったが、国境を強行突破してしまう。

日本では、父と聾話者の娘の二人暮らしだったが、この事件をきっかけに様々なことがある。

感想

 私は、この映画を見て、ばらばらな場所での出来事が、1つのまとまりになっていくのは、見ていて面白かった。ただ複雑なので、1回見ただけじゃ良くわからない部分がいくつかあった。お勧めする点は、様々な国が出ることから、その地域の言語や文化を比較することができるところだ。勧められない部分は、映画のワンシーンで、光の点滅が長く続く場面があり、見ていて少し辛かったところだ。これは当時問題になったことだ。

全体的に、難しい映画だったと思う。

 

 

学生  J・S (2010)

感想

この映画は、国際的な問題を背景にうまくなぞらえていると感じ、色々と考えさせられた。アメリカ人を乗せた観光バスがモロッコの貧困地の村を通ったときの、現地の人々の好奇あふれる視線がなんともいえなかった。まるで敵視しているみたいに見えた。そのバスを後ろから追いかける村の子供たちの物欲しそうな感じも、なんだか切なかった。きちんとした医療が整っていない貧困地、現地テロ組織の攻撃だと過剰反応して犯人を追い、現地の人に対しひどい扱いをするアメリカ政府。見ていて本当に辛くなった。しかし、主演のブラッド・ピッドが、妻の負傷を知らせるため病院から自宅へ電話をかけ、子供の声を聞きながら涙を流すシーンは感動的だった。また観たいと思うようなすばらしい映画だった。 菊池凛子がきれいだった。

 

 

学生  N・C (2010)

あらすじ紹介

壊れかけた夫婦の絆を修復しようとモロッコを旅行中のリチャード(ブラットピット)とスーザン(ケイトブランシェット)が何者かによって銃撃され、妻が負傷をおった。なんとか医者のいる村につくが、英語がなかなか通じない状況に戸惑っていた。また日本では、菊池凛子演じる障害を持つちえこは愛されない寂しさにいらだちながら日々を過ごしていた。

モロッコ、メキシコ、アメリカ、日本を舞台に異なる事件がつながっていく。第79回アカデミー賞において助演女優賞にノミネートされた菊池凛子の演技はすばらしいものである。

感想

 私は前からこの映画に興味があったのですが、学校にバベルのDVDがあって、よし!見ようと思ったので見ました。 スーザンがうたれた瞬間にびっくりしました。旦那のブラットピットが妻を助けようとする愛情?に感激してました。でも、周りの人たちが冷たい対応をすることに対して悲しくなりました。

 また、銃の試しうちをしていて、スーザンを撃ってしまった犯人である、モロッコの兄弟は、父と一緒に逃げていた。しかし警察に見つかり、兄が狙撃されてしまったシーンはとても衝撃的でした。父が泣き、弟がお兄さんを助けてと言い自首するシーンが一番感動しました。

 日本では犯行に使われた銃をあげた男性の娘であるちえこが、人に愛されなくて悲しんでいた。素直になれないのはかわいそうだなとおもったし、また、菊池さんの演技は私も良いなと思いました。

 メキシコでは、アメリカ人夫婦の子供と、家政婦の人が結婚式に行っていました。こどもたちがとても可愛かったです。でも、離ればなれになってしまうのは悲しかったです。 先生のいった、人々は通じ合えないっていうのは悲しいことだなとかんじました。 でも、お互いに通じ合えなくても、家族を思う気持ちは同じなんだなと感じました。 よくわからなかったので、もう1回見てみようとおもいました。

 

 

学生  R・K (2010)

あらすじ紹介

「バベル」は、社会派サスペンス映画に分類され、話の内容にはアメリカとモロッコの政治的背景があります。それに日本の親子やメキシコでのストーリーなどが関わり、この、モロッコ、メキシコ、日本の三国を舞台にストーリーは進んでいきます。国際紛争やテロリストがいた国の現状、または、モロッコやメキシコの文化などに興味がある人は見ると興味深い内容だと思います。スペイン語を習っている人は、メキシコでストーリーが進んでいるときに、習ったスペイン語(アスタルエゴなど)が使われるので、聞き取れると面白いです。

感想

この映画は、社会派映画なだけに、内容がとても深いものでした。まずは、アメリカの発展途上国やテロリストのいる国(今回はそれがモロッコ)に対する、偏見がありました。物語は、モロッコの兄弟が、遊びや軽い賭け事の感覚で、アメリカ人観光客の乗ったバスを遠くから発砲し、その弾がバスの乗客に当たってしまうことから始まります。モロッコ政府はテロリストの組織は崩壊したと説明しましたが、アメリカ政府はテロリストの仕業だとし、捜査を開始します。そこでは、何も関係のないモロッコの村人が暴力を振われ、発砲した兄弟の兄が撃ち殺されます。確かにバスに発砲したことは過ちですが、子供には、アメリカの捜査官に殺されるほどの悪意はなかったはずです。

 この映画を通して、アメリカの、悪は悪だと決めつけ権力でものを言う、という姿勢が描かれています。また、小国・発展途上国の人々の、我々の国はアメリカに対して何もできない、という社会全体の風潮があります。小国・発展途上国の人々には、アメリカに対して従うことしかできない、という考えが根付いてしまっています。真実があったとしても、その主張が通らず諦めてしまうのです。

 また、モロッコの兄弟が所持していた銃は、捜査により、日本人ハンターが渡したものだということが判明しました。ここでは、日本では銃は人に向かって使うものではないという教育がされていますが、モロッコなどでは、犯罪に使われてしまう可能性がある、ということが述べられています。この映画では色々な国の文化の違いに触れることができます。

 この他にも、ブラット・ピットや、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた、菊地凛子さんの演技など、たくさん見どころがあります。

 この映画を見れば、政治や文化など、興味の幅が広がるかもしれません。ぜひ、見てみてください!

 

 

学生  S・E (2009)

あらすじ紹介

 バベルというのは、旧聖書にある町のことだ。人々は、バベルの塔を建てて天まで届かせようとした。神は、それをよく思わず人々に別々の言葉を話させるようにした。その結果、人々は統制が取れずばらばらになり、世界に散っていった。これを背景に、「言葉が通じない」「心が通じない」世界における人間を描く映画だ。

アメリカ・メキシコ・日本・モロッコを舞台として、それぞれの国での違う事件が、一つの物語絵とつながる映画である。

勧める点・勧められない点

 人がコミュニケーションをとるというのが、こんなに難しいと感じさせられる映画だった。改めて、1つのきっかけがこんな悲劇を生むことになるのだと思った。

 勧められない点は、あまり物を考えたくない人には不向きであると思う。感動するわけでもなく、すっきりするわけでものない映画だから。また、映像点滅が問題視された映画で、その場面を注視すると気分が悪くなるので気をつけたほうがいい。

 

 

学生  Y・K (2009)

あらすじ紹介

モロッコを旅行中のアメリカ人夫婦のリチャード(ブラッド・ピッド)とスーザン(ケイト・ブランシェット)が、突然何者かによって銃撃を受け、妻が負傷するという事件が起きる。同じころ、東京に住む聴覚に障害をもった女子高生のチエコ(菊地凛子)は、満たされない日々にいら立ちを感じながら、孤独な日々を過ごしていた…。

解説

モロッコ、アメリカ、メキシコ、日本を舞台に、キャラクターがそれぞれのくにで異なる事件からひとつの真実に導かれていく衝撃のヒューマンドラマ。神よ!これが天罰か!言葉が通じない。心も伝わらない。思いはどこにも届かない。かつて神の怒りに触れ、言語を分かたれた人間たち。我々バベルの末裔は、永遠に分かり合うことができないのか?モロッコの片隅で偶然放たれた一発の銃弾がアメリカ、メキシコ、日本の孤独な魂をつなぎ合わせてゆく。

お勧めな点

勧められない点

感想

 私は外国があまり好きではないので日本パートに焦点を当てて感想を述べてみることにする。

 聾唖者役の菊地凛子、確かに彼女の出番が一番多い。そして一番演技力を必要とする役どころで、その役割を十二分に果たして映画賞を取ったというのも頷ける。ただ、私には彼女が高校生に見えなかった。実年齢は25歳。仕方がないと言えば仕方がないのだが、こういう作風でリアルな描写演出を使っているのにこういうところはリアル感のある高校生でなくて良かったのかと個人的には思う。

 他は特に思うところはないが、私はこういう繋がっていく感じのシナリオは好物であるのにもかかわらず、この作品にさほど魅力を感じないのはやはり自分の中でそれほどの作品ではないのだろう。星1つといったところだろうか。

 

 

学生  F・N (2009)

あらすじ紹介

 あらすじは簡潔に言うと、日本、モロッコ、メキシコ、そしてアメリカが細い筋ながらもつながっている殺人未遂事件の話。

 モロッコの砂漠地帯でアメリカ人観光客を乗せたバスが、何者かによってライフル銃で狙撃され、客である夫婦の妻が負傷する。犯人は反アメリカのテロ組織でもなんでもなく、現地の遊牧民の子供であった。この事件が世界中で報道され、ハンティングを趣味とする日本の男が、その武器として使われたライフル銃がなんと自分がモロッコのハンターに譲り渡したものであるという事実を知る。

感想

 この映画は、国際的な問題を背景にうまくなぞらえていると感じ、色々と考えさせられた。アメリカ人を乗せた観光バスがモロッコの貧困地の村を通ったときの、現地の人々の好奇あふれる視線がなんともいえなかった。まるで敵視しているみたいに見えた。そのバスを後ろから追いかける村の子供たちの物欲しそうな感じも、なんだか切なかった。きちんとした医療が整っていない貧困地、現地テロ組織の攻撃だと過剰反応して犯人を追い、現地の人に対しひどい扱いをするアメリカ政府。見ていて本当に辛くなった。しかし、主演のブラッド・ピッドが、妻の負傷を知らせるため病院から自宅へ電話をかけ、子供の声を聞きながら涙を流すシーンは感動的だった。

 それと、菊池凛子が演じる全聾の少女の気持ちが全くつかめなかった。思春期の少女の心を描いたものだとは思うが、全裸になるなど過激な描写があって、このシーンって、要るの?と疑問に思った。でも共感できるところもあり、日本人の特徴をうまく演出しているなと思った。また、群像劇ということもありとぎれとぎれの場面の変化だったが、理解しやすくつくられていたのでよかった。

 無駄な性的描写がなければ、心から感動できる映画だと思う。

 

 

学生  C・M (2009)

感想

 複雑なストーリーだと思います。モロッコ、メキシコ、アメリカ、東京という4つの別々の場所で、全く関係ないはずのそれぞれの主人公が1本の線でつながっているように関わっています。正直、1回観ただけでは何をテーマにしていて、何を訴えているのかよくわかりませんでした。ですが、観た後でよくよく考えれば意味もわかってきてこの映画の訴えていることも分かってくると思います。「バベル」というタイトルですが、調べてみたところ、旧約聖書に登場するバベルの塔と関連しているようです。大昔、人々は神様に近づこうと、天まで届くような高い塔を建てようとしました。(バベルの塔)それが神の怒りにふれ、怒った神はそれまで同じ言語を話していた人々に、別々の言葉を話すようにと別々の言語を与えたのです。人々は言葉の壁、そして心の壁に苦しむことになりました。この映画では、そんな心の壁をテーマにしているのではないかと思います。耳の聞こえない女子高生が自分の気持ちを上手く伝えられず葛藤したり、言葉の通じない異国人同士のすれ違い、いらだちなどが描かれています。皆さんには、1度観て作品のテーマを考えてから、もう一度観ることをおすすめします。登場する俳優や女優の迫真の演技にも注目です!

 

 

学生  S・C (2009)

感想

 3人の子供のうち1人を亡くした夫のリチャード・ジョーンズと妻のスーザン・ジョーンズの夫婦がいました。夫は憔悴する妻を元気付けようと中東旅行に出かけました。しかし、妻はあまり乗り気ではありませんでした。妻は、残された二人の子供を旅行のためにメキシコ人家政婦にあずけてきたことが気になっていたのです。

 二人が乗った地元の乗り合いバスが進む道に貧しい農家の兄弟たちが住んでいました。父親が自衛のために買ったライフルで遊んでいたら、少年達はやってきた乗り合いバスに向かって1発撃ってしまいました。その銃弾はアメリカ人女性のブランシェットの鎖骨あたりを打ち抜いてしまいます。叫んで助けを求める夫ですが、戦争の影響で、アメリカの異邦人に現地の人たちは冷たく、言葉も通じませんでした。そのシーンを見て、現地の人々たちの冷たさが非情だと思いました。いくらひどい世の中だといって、人命がかかっているときに見て見ぬふりをするのはとてもひどいと思いました。

 また、白人夫婦狙撃事件は、アメリカ大使館に伝達され現場にのこされたライフルの売買履歴から、最初の持ち主は日本人のヤスジロウであることがわかる。ヤスジロウは最近妻を亡くし、言語障害の娘と一緒に暮らしていました。私は、あまり意思疎通のない親子関係だなと思いました。さらに、年頃の娘は父に甘えることもできず、またハンディキャップにより普通の恋さえできない状態でした。「誰かに抱きしめられたい。愛されたい。通じ合いたい」という娘の感情は徐々に爆発していき、私は、もどかしい思いでいっぱいでした。

 旅行中の白人夫婦に子供をまかされたメキシコ人家政婦ですが、夫婦が旅立った直後、彼女の息子のガエル・ガルシア・ベルナルの結婚式が現地メキシコで開催されることとなり、帰国しなければならなくなります。仕事と葬儀の両立に悩んだ末、家政婦は子供を連れて葬儀のためメキシコへ旅立つ決心をします。わけもわからず、アメリカ人の幼い子供達は異国へと連れて行かれ、やがてメキシコでトラブルが起こり、子供達は言葉も通じぬ見知らぬ土地で家政婦とはぐれてしまいます。この場面は、とてもかわいそうに思いました。まだ、とても幼く言葉も通じない上、さらにどこだかわからない場所で頼る人もいなかったからです。

 私はブラット・ピットのファンだったので、映画「バベル」を見始めたのですが、とても深く考えさせられる映画だなと思いました。

 

 

学生  S・S (2009)

感想

 私はバベルという映画を鑑賞しました。話の舞台が、日本、モロッコ、アメリカ〜メキシコ間だったため、言語はスペイン語、英語、日本語の3つの言語が出てきました。この映画はモロッコで12歳の少年が、アメリカ人観光客を銃撃した事件がきっかけで繰り広げられる、各国での人間模様が描かれています。その各国の様子は、時間差で表現されていて、それぞれの国でその時に何が起きているのかがわかり、面白かったです。

 この映画では、難聴の日本人女子高生やアメリカとメキシコの政治的問題や差別など、いろいろな壁や困難にぶち当たった人たちが、登場していたと思います。登場人物たちが上手くいかない様子を見て、もどかしい気持ちになりました。

 映画のお勧めする点は、いろいろな地域が出てくるので、1つの映画で各国の文化や言語を比較することができるということです。

 お勧めできない点は、性的に過激なシーンがあるところです。また、チカチカ光る映像がしばらく続いたときに、少し気分が悪くなったので、ちょっと良くないかなぁと思いました。