Buena Vista Social Club
(計5件の学生の感想)
時間:105分
製作国:ドイツ・アメリカ・フランス・キューバ合作
監督:ヴィム・ヴェンダース
出演:ライ・クーダー、イブラム・フェレール
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
学生 K・K
推薦度:★★★★☆
あらすじ
ヴィム・ヴェンダースがライ・クーダーの’97年グラミー賞を受賞したアルバムCD「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」に関わったキューバの「忘れられていた」古老ミュージシャン達を訪ねる音楽ドキュメンタリー。アムステルダムとニューヨークのカーネーホールでの2度のコンサートと古老音楽家達のインタビューにより構成され、2人が魅せられたキューバ音楽の世界だけでなく、キューバの美しい街並みや豊かな文化、生活を“音楽”という媒体を通して鮮やかに演出されている。
感想
この映画を通じてまず気付くことは、音楽家達の元気なこと。どの人も年老いているにもかかわらず個性的で、“6人目の子作りに励んでいる”、なんていう人もいて、若者にも引けを取らないくらいの活力を感じる。彼ら音楽家達の、どの顔にもエネルギーがみなぎっていて、彼らの言葉や表情からも、音楽をこよなく愛しつづけている人生の輝きがある。どうすればあんなに素敵に、格好よく年を取れるのだろう。また、彼らのインタビューや演奏シーンで時折出てくるキューバのかわいらしい車や街並み、活気に満ちた人々が印象的だ。「人生で素敵なものは、女と花とロマンスだ。」音楽家の一人はこう言い切る。この言葉の中に、彼らのすべてが集約されているような気がする。
学生 T.M.
推薦度:★★★★☆
あらすじ
昔からの友人であり、これまでも見事なコラボレーションを見せてきた監督のヴィム・ヴェンダースとUSロック界の異端ギタリスト、ライ・クーダー。この、キューバ音楽に魅せられた二人が、感動の音楽ドキュメンタリー『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』を完成させた。それ以前の97年にライ・クーダーが、敬愛するキューバ音楽界の古老たちとともに創り上げたアルバム「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」は、世界中で100万枚以上のヒットをとばし、97年のグラミー賞を受賞した。98年、ヴェンダースはライ・クーダーと共に撮影クルーを伴ってキューバに訪れる。ヴェンダースは、ハバナの街並み、アムステルダムと、ニューヨークのカーネギーホールでのステージも加えて、アルバム「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」に参加したキューバ・ミュージシャンたちの素晴らしい音楽を彼らの人生とともにフィルムに収めた。同時に、キューバという国が持つ過去と現在のいくつもの側面を見事に集約し、これまでなかったようなハバナの横顔を浮き上がらせてみせたのである。
お勧めどころまず、音楽映画ということで音楽(特にラテン音楽)に興味が無い人にとってはもしかしたらとても長い2時間になってしまうかもしれません。だけど、お世辞でも若いとはいえない老人達が至福の表情を浮かべながら演奏する姿は見るだけで元気が出てくるし、文句なしにかっこいいと思います。また、政治的に対立しているアメリカとキューバではあるけれど、文化的にはお互いがお互いを尊敬しあっているような面も見ることができました。この映画と音楽によって世界中に起きたラテンブームも、スペイン語を勉強しているということで、他の人よりよりいっそう楽しめるのではないでしょうか。
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学生 K・H
推薦度:★★☆☆☆
あらすじ
この映画はほとんどコンサート映像などの音楽が中心となる、ドキュメンタリー映画だ。まず、キューバの街を訪れたセグンドから映画は始まる。監督ヴェンダースはライ・クーダーとハバマを訪れ、この映画を撮影。そして、作品の前半では常に、並行して98年アムステルダムでの公演の様子が流れる。また、映画の中には、ソシアル・クラブのレコーディングの様子も描かれている。
静かに、フェレールが、ルベーンが、次々と自らの生い立ちを語り始める。その後もキューバ音楽を代表するミュージシャン達の独白、そしてコンサートの様子の描写。彼ら伝説のミュージシャン達を集めたのが、アメリカ人ギタリストのライ・クーダーだった。レコーディングを終え、BVSCのアルバムも世界で100万枚以上を売り上げた。
栄光を得たBVSCはついに98年7月、ニューヨーク・カーネギーホールでコンサートを行う。同時に、ルベーン達が初めてのニューヨークに感激しながら散策する様子も撮られている。ルベーンを筆頭に、次々とカーネギーホールにはメンバーが登場し、至高のサウンドを聴衆に奏で始める。彼らには会場から惜しみない拍手が送られ、映画は幕を閉じる。
お勧めどころ
映画全体から感じるものは、音楽から滲み出る彼らミュージシャン達の人生の大きさだ。老獪な彼らは、それぞれがキューバと共に様々な歴史を持っている。それは決して輝かしいものばかりではなく、多くの苦難もうかがえるものだ。しかし、彼らはキューバとキューバ音楽に対しての愛、誇りに満ちている。そしてそれが、他にはない彼らの音の個性となっていることに気付かされるのだ。
特に、ルベーン・ゴンサレスのピアノはキューバサウンドの原型を作ったとも言われるだけあって、本当に素晴らしい音を聴かせていると思った。そして、彼と古い付き合いであるというカチャイートのベースも、ルベーンのピアノと見事に息が合っていて、そしてとても力強い。また、ラウーというギターに似た楽器を弾くトーレスは、後ろ手に楽器を持って演奏するパフォーマンスも見せてくれる。誰もが、すでに全盛期というものは過ぎ去った年齢だ。セグンドに至っては、当時92歳である。それなのに、聴く側に与えるメッセージは、むしろ生き生きとしたエネルギーで満ちている。何よりも、彼らはみな映画から伝わってくるのがいいと思った。
お勧めできないところ
音楽として聴く時、この映画は素晴らしいと思う。しかし、一本の映画として見る時、ストーリー的に面白いか、と言えば限りなくNOだ。というよりも、この映画は音楽やキューバに興味のある人ならともかく、それらに主眼を置かないで映画を見たい人にはかなりつまらなく感じるだろう。見る前にあらかじめ情報を入れておいたり、2度目に見る方が楽しめるかもしれない。
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学生 K・N
推薦度:★★★★☆
あらすじ
アメリカの音楽家ライ・クーダーはレコード会社の企画でキューバに渡り、そこですでに忘れ去られようとしている偉大な先人たちを探し出す。音楽から離れて長い月日のたった人もいたが、ライ・クーダーは彼らに働きかけ、一枚のCDを製作する。CDはヒット作となり、老演奏家たちはアムステルダム、そしてニューヨークでコンサートを開くことになる。
感想
ドキュメントとしてキューバの音楽が楽しめた。ただし、老演奏家へのインタビューが割と長く続くので曲を聴きながら途中で寝そうになってしまった。音楽は大変すばらしいのだが。まったく予備知識のない状態で見始めたため、いったいなぜこのドキュメントが作られたのかがよくわからず、途中、ライ・クーダーがことの発端を説明してくれるまで謎だった。いきなり曲とインタビューから映画が始まるので。
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学生 A・I
推薦度:★★★★★
あらすじ
映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」はキューバ音楽の感動のドキュメンタリーである。基本的にはコンサートと、レコーディング風景、そしてミュージシャンの紹介からなっている。アムステルダムでの名高いコンサート、そしてニューヨークはカーネギーホールでの歴史的ステージもおさめられている。地球上で一番セクシーな音楽と絶賛された、キューバの古老ミュージシャン達の演奏をたっぷりと楽しめる一本!!
ちなみに、アルバム「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」は1997年のグラミー賞を受賞している。
お勧めどころ
この音楽が好きな人には最高だと思われる。が、嫌いな人にとっては、ただ無駄な101分となるだろう。