17歳

Brujas

 

制作年度 : 1996年

上映時間 : 86分

監督 :アルファロ・フェルナンデ・アルメロ

出演 :ペネロペ・クルス、アナ・アルバレス、ベアトレス・カバジャル

学生  T・M (2010)

感想

17歳というタイトルや、DVDのパッケージを見たとき、思春期特有の悩みなどを描いた爽やかなストーリーなのだと想像していました。ですが実際は3人の女性の性に関することや、人間関係などを描いた作品で3人の女性がそれぞれ主人公といった感じだった。過激な描写が多く、普通の映画ではあまり見られないテーマを扱っていたので新鮮でした。

やたらタバコをすっている人が目立ったので違和感を感じましたが、後で調べたところ昔のスペインでは喫煙率が高く歩きタバコも当たり前だったらしいので腑に落ちました。タバコが似合う女性がいる映画というのはあまりないと思うのでいいものを見られました。

三人はケンカばかりしているのですが、あっさり仲直りをします。そこら辺がスペイン人の女性ならではの性格なのかなと思ってみていました。

三人は目標や、お金などを失って、明日が見えない状態でしたが、ラストには明日も生きようという意志をさらに強くしたのが印象的でした。

ヴァージニアは最初の方あんたたちのせいで回り道をしてしまったと言っていますが、この映画を見ると回り道はいいものだなと思います -

 

学生  Y・H

感想

 この映画では、タバコを道端に捨てる光景が多かった。それは、日本の昔の映画やドラマのような感じがした。主人公が 3 人いたが、全員が何か「ワケあり」のようだった。 1 人は短気で、人が触れて欲しくないようなことにあえて話を振り、 1 人はあてもなく家を飛び出し、 1 人は家出をしていた。その中の1人が金を盗ったけれど、 1 回ビンタをされてそれ以上なにも大事にしなかったし、この 3 人は出会い始めの頃は、すぐに喧嘩を始めて、でもすぐに普通に話を続けていた。この関係が不思議だった。「何かを盗られることが日常的なのかもしれない」と思ってしまった。話が進むにつれ、それぞれが何かしら悩みや秘密を抱えていることがわかった。

 喧嘩ばかりしていたけど、初めてあった同士だからこそ変にお互いを気にしないで言いたいことを言えていたのかもしれない。しかし、日本ではこのような状況はあまりない気がする。

 言葉は聞き取るのが難しかったけれど、所々聞き取れた。このようなところで聞くと、授業で習ったことを普段の生活で使ってもいいのだという実感が持てた。その言語にたくさん接することが必要だと思った。

 

学生  M・I (2009)

感想

 この映画は、女同士の友情や葛藤が描かれていました。3人とも自己主張が強く、ぶつかり合う場面も多々ありましたが、本音で言い争ったからこそ、それぞれのことを理解できたのだろうと思いました。この映画で特に印象に残ったのは、生きることが辛いと言うパトリシアにソルが声をかけるシーン。人生は辛いもの、辛いからこそ乗り越える、乗り越えるために辛いといった感じの言葉。普段の言葉遣いはとても汚く、決して楽な人生を歩んできたわけではないソルの思いを痛いほど感じました。誰もが悩みや不安、秘密を抱えている、今後がどうなるのかは自分次第、そう感じる映画でした。

 

学生  F・N

感想

 全体の感想として、私には過激すぎる描写ばかりで見続けるのに抵抗があった。パトリシアの日記を他の2人が盗み読みし朗読するシーンがあるが、そこの性的な表現がひどく生々しく、気分が悪くなった。また、下品な内容・表現も多々あった。このようなジャンルが苦手な人には、おすすめできない。一応「青春」というくくりにはなっているが、内容的に「青春」の時期は超越していると思う。

 唯一見所を挙げるとしたら、日記を盗み読みされひどく落ち込むパトリシアを、申し訳なく思った2人が慰めるシーンである。喧嘩ばかりで仲が悪い3人だが、ここのシーンでは心が和んだ。そしてペネロペはやっぱり可愛いなと思った。しかもこの頃はまだ若いし!

 正直、初めて見た本場のスペイン映画がこれだったので、すべてのスペイン映画がこんな内容のものばかりなのかな、と思い込んでしまった。よく言えば情熱的、悪く言えば過激的といったところだろうか。でも思春期で不安定な年ごろの心を上手く描写している場面もあったし、悪いところばかりの映画ではないと思う。

 

学生  M・S (2009)

感想

 3人の女性はそれぞれに、人生にも恋にも性にも何か満たされない思いや、悩みを抱えていました。そんな3人がひょんなことから出会い、共に半日を過ごしますが、そんな短い時間では満たされない思いや、不満は解決されるわけはありませんでした。しかし、それでもとりあえず生きようと思う3人の姿を描いたラストシーンが良かったと感じました。中でも、ソルの「人生は痛い、でも進まなきゃ、誰もが愛されたい」という言葉には共感できました。また、パトリシアの恋に一生懸命な姿、例え運命に相手ではないかもしれないけど愛させてと泣くシーンは17歳ゆえの若さあふれる感情の現れだと感じました。

 ただ、歩きタバコに、コカイン、アルコール中毒といった、日本人の私にしては考えられない破天荒ぶりに驚きましたし、イマイチ共感できない部分も多かったです。

 でも、若き日のペネロペ・クルスの顔がとっても小さくて、可愛くて、素敵でした。また、ペネロペ・クルスが主演となっているようですが、ソル役のアナ・アルヴァレス、ヴァージニア役のベアトレス・カヴァジャルもそれぞれに特徴ある女性を演じていてとてもよかったです。

 

学生  N・M (2009)

感想

 結構衝撃的なシーンがあるので、穏やかな気持ちで映画を見たい人にはお勧めできないかもしれません(笑)。

 けれど、主人公の男性をまっすぐに思う気持ちや人間のどろどろした部分が描かれていて、ディープだけど人生について考えさせられる映画です。女同士の友情には感動します。

 

学生  H・N (2009)

感想

 この映画に出てくる女性はたばこを吸い、腋毛を堂々と披露していたりしてとてもスペインっぽい女性が多いと思った。また女性でも自分の意見をはっきり主 張し、自分の生き方を貫くのはとてもカッコいいと感じた。すべてのスペイン人の女性がこの映画に出てくる様な人だとは思わないが、日本の女性には見ることができない大胆さが感じられた。

 この映画では三者三様の泥臭い女性の生き方が描かれていて、日本では賛否両論あると思うが、個人的にはとても人間っぽさが表現されていておもしろいと 思った。

 そしてなんといっても主演のペネロペ・クルスがとても綺麗で魅力的だった。(この映画の時は自分と同じ20歳らしい)

 トータルして、ぜひスペインにいってみたいと思せられる映画だった。