10億分の1の男

Intacto

 

制作年度 : 2001年

監督 : ファン・カルロス・フレスナディージョ

出演 : レオナルド・スバラグリア

学生 K・F (2010)

あらすじ

重要人物としては、カジノの経営者で、強制収容所からただ一人生き延びた男の物語。旅客機の墜落事故があり、ただ一人生き残った男。その男トマスも強運の持ち主なのか。悲惨な大事故にもかかわらず、数億分の1の確立で奇跡的にたった1人だけ生存者が出た。そこからすべての物語が始まる。

男もまた謎のゲームにエントリーさせられてしまう。周りには強運の持ち主達、掛けるものは、写真に写った物で命がけのゲームである。

感想

まず、題名に惹かれてこの映画を選びましたが、個人的にはあまり、話の内容が伝わってこなかったです。 しかし、単純に人の運を吸い取るというだけの話かなと思っていましたが、全然そんな話ではなく、ストーリーもしっかりしてはいるので人によっては、なかなか面白い映画だと思います。

登場人物の心理的な面でもうまくかかれていたので、心臓がバクバクするようなシーンもありました。最後があまりハッピーエンドなわけではないのが、少し切なくなりました。

学生 N・K (2009)

あらすじ

 この映画は、「運」を題材にした映画であり、世界一運の強い者を決めるゲームをするというストーリーである。強盗を犯し逃亡の為に乗った飛行機が墜落したものの、唯一生き残った男がそのゲームの参加者として目を付けられる。ゲーム内容は参加者が頭に糖蜜を塗り誰の頭に虫が止まるか、目隠しをしたまま森を駆け抜け、木にぶつからずに最後まで走り続けられるか等である。参加者は各々自分の持つ財産等を賭けるが、ゲームが進むにつれて賭ける対象は人間になり、男は意図せず自分の大切な人を賭けることになってしまった。男は大切な人を守ることができるのか、強運はどこまで続くのか・・・といった内容である。

感想

頭を使ったゲームではなく、ただ単純に運の強さのみを求めているものであったので、そこに駆け引きなどはなくゲーム自体は淡々と進んでいったように思う。虫が止まって終わり、走り続けて終わり、等でどうしても見ている側としてはあまりハラハラしないうちに次の展開に進んでしまう。

また、強運を求めるゲームの割には賭ける対象が安っぽく、ギャンブル性があまりないように感じられた。スプラッターが好きなわけではないが、もう少し命を賭けたギリギリのゲームが多くても良かったように思う。最後のみそういったゲームがあったが、もっと全体に緊迫感が欲しいと感じた。

人間の心理描写等に関しても、そこまで感情移入できるほど描写がなされていないように思う。それぞれの設定は面白かったので、もっと掘り下げ人物像を明確にすれば、ラストに余韻が残る映画となっていたかもしれない。

いずれにしても、ぐいぐい入り込み心が動かされたりハッとする場面はほとんど無いといえる映画だった。かといって全く面白くなく途中で投げ出してしまうほどかというとそうではなく、淡々と見続け、「こんなものか・・・」といった感想を持つ程度のものである。

私はパッケージに書かれた設定やストーリー、ゲーム内容に惹かれてこの映画を選んだ。実際に「運」を題材にした設定は非常に面白かったが、今ひとつそれを活かしきれていないように感じた。この設定で他の監督が映画を作るとどうなるのか、少し興味がある作品でもあった。

字幕吹き替えで観たのだが、ほとんどはスペイン語で話されていたが特定の人物のみ英語で話されていたと思う。そういった聞き分けができるようになっていたのが、1年間スペイン語を習ってきた身として少し嬉しかった。

学生 K・Y (2009)

あらすじ

 この作品は、運の強さが勝敗を分けるゲームを中心として、それに翻弄される人々、そして、それに巻き込まれていく主人公やその他重要人物を描いた、サスペンス系の映画である。

感想

 作品の内容はとても複雑で、一部だけ見逃してしまうと恐らくエンディングまで内容を理解できないまま終わってしまうと思った。主人公Tは、強盗を犯し、飛行機で逃走中に起った墜落事故から奇跡的に生き残った強運の持ち主である。その後、重要人物であるFに入院先の病院から脱走を促され、そしてゲームに半強制的に参加させられてしまう、というところから始まっている。私がこの作品を鑑賞して印象に残ったのは、先述したその複雑さである。詳しくは明かされなかったが、Fの保険会社は、飛行機事故の担当であった。途中までは、そんなこと気にも留めずに見ていたが、後半にその事実を追求した刑事がいた。そのことはエンディングでも触れていなかったが、もしかすると、飛行機事故自体が強運の人を探すためにFによって仕組まれたものだったのではないかと考えた。恐らく、これに近い内容だとは思うがもう少しはっきりさせて欲しかった。これ以外にも、実際のゲームのシーンでのロシアンルーレットの緊迫感など見どころは多くあったと思う。

 私はよく週末の洋画劇場や洋画DVDなどを家で鑑賞している。多くがアメリカ・ハリウッド映画であるが、その大半は激しいアクションシーンやラヴストーリーなどを取り入れた、最終的には感動するハッピーエンドが待っている作品である。従って、今回鑑賞したような作品はあまり経験したことがなかったので、非常に新鮮であった。しかし、恐らくだが、あまり洋画を見ない人にとっては見づらい作品であると思う。サスペンスで、様々な要素が入り混ざった作品だから見ていて疲れて飽きてしまうのではないかと思う。

 最後に自習室に関してだが、なぜ、図書館内に設置する必要があるのか。第一、この大学に来て2年経つが、場所も知らなかったし、初めて使う人にとっては、最初に何をしてどうすれば良いのかわからなく、とても不便であると思った。もっとわかりやすい場所への移設、利用の仕方の説明を細部まで掲載したものを、語学関連の、わかりやすい場所何カ所かに掲示する必要があると思った。