地震工学概論[第2版]
元田良孝、萩原良二、運上茂樹 共著
森北出版 A5判 178頁 定価2400円(税別)
国土デザインを行う土木技術者にとって、常識として地震学と地震工学を知っておく必要がある。
しかし地震をカバーする学問の範囲は広く、大学での地震に関係する講義でも防災工学や地震学、
土質力学、鋼構造、コンクリート工学などばらばらで、系統的に地震と地震工学を教える大学も
数少ないし、包括的な著書も少ない。特に兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)では地震対策の
ソフト面の重要性が明らかになったがそれに対する詳しい本も少ない。
このような背景から本書では地震学と地震工学を概観し、土木技術者のみならず、理工系の学
生や行政の実務者などに、地震学と地震工学に関する基礎知識を提供する事を目的に執筆し、
災害対策の実務面にもふれたことに特色がある。大学の教科書として、社会人の教養として最
適の書である。 本書は東日本大震災を機に全面的に改訂したものである。
目次
第1章 地震の性質
第2章 地震予知
第3章 地震による自然現象
第4章 地震動
第5章 地震による被害と対策
第6章 耐震設計法
第7章 調査と災害対策
第8章 地震防災知識
第9章 津波
第10章 安全の考え方と住民の防災対策
付録 振動の基礎理論