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付表1の3

研究等成果概要書(1枚目)

研究等名称

 

助成対象事業区分 [研究助成]  [海外等研修助成]  [学会開催等助成]

CALL(Computer Asisted Language Learning)を利用した外国語教授法の実験

実施期間

 

平成  12年  4月  20日  〜  平成  13年  3月  20

代表者・職・氏名

 

社会福祉学部講師 志柿 禎子

Homepage

URL

http://www.anna.iwate-pu.ac.jp/~shigaki/

実施内容

  1. インターネットを利用したネイティブとのコミュニケーション
  2. 音声メール作成のホームページ上のマニュアル作成

    学生に音声メールのやりとりをさせる

  3. スペイン語自主ゼミ用CALLシステムの開発

自主ゼミを週一回の割合で実施、システム構築の実験

研究等の成果概要

1)インターネットを利用したネイティブとのコミュニケーション

スペイン語受講者がホームページ上の音声ファイルを参考にしながら、手紙形式の作文を作成する時間とファイル作成、送信にかかった時間は以下の通りである。

火・5 水・2 金・1 金・2 合計

音声ファイル提出

・人数(提出数/クラス数) 14/16人 18/19人 17/20人 8/10人

・有効回答数 12人 14人 13人 5人 44人

かかった時間平均(分)

・作文 91.2 111.4 94.2 133.2 107.5

・音声ファイル 36.3 36.7 37.5 27.9 34.6

学生が作文にかかった時間は授業一回分程度の時間である。送信内容は1−2分の音声によるメールである。メールの内容は授業内容に即したもので出来具合はまったく問題はなかった。本来の計画では、海外のラジオ局とやりとりを実施するはずであったが、相手側とコンタクトを取るのに手間取り、実際のやりとりをするまでに至らず、本研究者へのメール送信の実験のみで修了してしまった。学生の音声メール自体は上手くいったのだが、肝心の海外とのやりとりのコンタクトで失敗した。この経験から、来年度は、国内にいるネイティブに依頼してメールのやりとりを実施することにした。この解決策によりネイティブとのやりとりが確実になり、実験としての機能を果たすと考えられる。海外とのやりとりは、国内に在住するネイティブとのメールやりとり実験後に新たに計画したい。

  1. スペイン語自主ゼミ用CALLシステムの開発

本年度中に、自主ゼミを13回実施した。教材はMacDougal Littell, En espanol!を使用した。本実験でおおまかなプログラム作成のめどを本研究者はつかむことができたが、音声メールでの自主ゼミ参加学生とのやりとりは数回しか実施できなかった。最も大きな問題は学生の側が多忙で、進度が遅れることである。学生の側で自主ゼミの課題よりも他の授業が優先されるため、しっかりとしたスペイン語自主プログラムの開発のためには、この実験に参加する学生が、このゼミにより単位を取得できるといった動機づけが必要と思われる。学生の要望により、来年度も自主ゼミの実験を継続するが、この点の解決策が見つからない限り困難が予想される。